9月1日午前9時半ごろ、衆議院第一議員会館の森山裕自民党選対委員長の部屋を、肉付きのいい、白髪交じりの男がふらりと訪ねて来た。木原誠二官房副長官(53)である。

 

「森山氏には常に番記者が張り付いているため、面会は木原氏“復活”のアピールにもなりました。短時間の滞在でしたが、今後の衆院解散や内閣改造人事について腹合わせをしたと見られます」(政治部デスク)

 小誌は7月13日号以降、木原氏の妻X子さんが、かつて結婚していた安田種雄さん(享年28)の不審死事件に関し、重要参考人として事情聴取や家宅捜索を受けていたと報じてきた。だが木原氏は事件に関し、記者会見など公の場での説明を一切していない。その理由について、木原氏は周囲にこう言い放っているという。

「記者会見したら文春の思うツボだろ」

地元行事にも参加していないという

 副長官には官邸のスポークスマンとしての役割もあるはずだが、いまや番記者とも溝が生じているようだ。官邸担当記者が語る。

「旧知の記者とは飲んでおり、ストレスを酒でまぎらわせているのか、毎日ワインを1、2本あけ、太ったそうです。一方、番記者には“塩対応”。以前は『自宅には来ないで。その代わり電話には出るから』と伝え、多忙な時でもコールバックするほど律儀でしたが、今はしつこく電話してようやく出てもらえる」

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source : 週刊文春 2023年9月14日号