「彼に家族を壊された。悔しいですし、バカにされた気持ちです」

 

 こう怒りを露わにするのは広島県在住の40代の男性X氏だ。その矛先は、かつて甲子園を沸かせた元スター球児、現プロ野球選手に向けられている。

 中村奨成(24)は広島県廿日市市出身。地元・広陵高校に進学し、1年時から正捕手の座に就く。一躍その名を全国に轟かせたのは2017年の夏の甲子園大会だ。中村は6本の本塁打を放ち、清原和博が持っていた一大会の個人最多本塁打記録を更新。チームを準優勝に導いた。

中村奨成 ©共同通信

 同年のドラフト会議で高校生捕手としては史上初めて2球団からドラフト1位指名を受け、広島カープが交渉権を獲得。契約金1億円に出来高分5000万円、年俸800万円(推定)で入団した。

「大型捕手として期待されたが6年間で本塁打は2本のみ。ファームでは好成績なので今年も何度か一軍に昇格したが結果を残せず、定着できなかった」(スポーツ紙記者)

 そんな中村の名前が「週刊文春」に躍るのは、今回が初めてではない。昨年10月、〈SNSナンパで卑猥写真を送りカープドラ1 中村奨成の“中絶トラブル”〉と題する記事が掲載されている。

 中村がSNSで知り合った女性に自らの性器の写真を送ったり、同じくSNSで出会った女性を妊娠させ、〈だからおろすしかないじゃん〉などと中絶を迫ったことを報じた(当時、中村の代理人弁護士は「関わりがあったことのある人物との同一性が確認できませんので、ご質問にお答えできません」と回答)。

「報道後、球団からは『野球に真摯に向き合え』と言われていた。坊主頭にして、『今年こそ結果を残さないとクビになる』と猛反省していました」(中村の友人)

 果たしてその「反省」は本当だったのだろうか――。

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source : 週刊文春