イスラエル・ハマス戦争に見た「日本陸軍の亡霊」《イスラエル・ハマス戦争》私はこう考える｜保阪正康

　イスラエルとハマスの戦争は開戦から、すでに2カ月が過ぎました。この戦争の姿を見ながら思い起こしたのは、あの戦争の頃の「日本陸軍の亡霊」でした。

　19世紀のドイツ軍人で、軍学者でもあったクラウゼヴィッツは、「戦争は政治の延長である」と『戦争論』に記しました。それは200年経った現在も変わりありません。

　1941年12月8日、日本は政治問題の解決の手段として真珠湾を攻撃しました。それから82年。私たちが歴史を検証し、その教訓を再確認するには、相応しい時が経ったといえるでしょう。

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source : 週刊文春 2023年12月14日号

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