耐震性を高めるフレームから壁の面積、トイレの場所まで。防災を意識した家づくり。|木原 実

新・家の履歴書 第860回

中川 明紀
ライフ ライフスタイル

(きはらみのる 気象予報士、防災士。1960年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒業後、俳優やリポーターとして活動。95年に気象予報士、2004年に防災士の資格を取得。現在、「news every.」〔日本テレビ系〕の天気コーナーを担当するほか、日本防災士会参与として防災関連の啓発活動にも注力。)

 

 気象予報士、防災士として活動するなかでいつも伝えていることがあります。それは、風水害は予知できるけど地震は予知できないということ。だから自分で建てた家は、地震への対策にこだわりました。

 日本テレビの報道番組「news every.」のお天気キャスターとしてお馴染みの木原実さん。お天気キャラクター・そらジローとの名コンビぶりが人気で、ORICON NEWSの「好きなお天気キャスター/気象予報士ランキング」では2年連続で首位を獲得している。
 木原さんは1960年に東京・大田区の池上本門寺近くで生まれた。

 でも、2歳の時に自動車メーカーの関連会社に勤めていた父が転勤したので、記憶にあるのは引っ越し先の神奈川県藤沢市の家からです。ブロック造の平屋が長屋のようにずらりと並ぶ新築の社宅で、板の間のキッチンと六畳の和室が2つある2K。そこにトタン張りの小さな風呂場が外付けされていました。

 塀に囲まれた社宅の敷地が遊び場で、当時は忍者ごっこが大流行り。いたずらをすると親に風呂場に閉じ込められるんですが、忍者になりきって木製の扉を蹴ったら見事に割れてしまった。相当に薄い板だったんでしょうね。母親は怒りを通り越して呆れていました。

 その後、社宅内で2度引っ越しています。高度経済成長期で景気が良く、増設が繰り返されたんです。2軒目が2階建ての長屋で3軒目はアパートと、引っ越すたびに建物も間取りも大きくなった。お風呂も家の中にありました。

 両親も家にはこだわりを持っていたようだ。木原さんが小学2年生の頃、社宅を出て同じ藤沢市内に新築した戸建てに移り住んだ。

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source : 週刊文春 2023年12月21日号

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