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「アウティング」について学ぶため、『あいつゲイだって アウティングはなぜ問題なのか?』(松岡宗嗣 柏書房 1800円+税)を読んだ。アウティングとは、「本人の性のあり方を同意なく第三者に暴露すること」。ここでの「性のあり方」とは、主に性的マイノリティ当事者の性的指向(恋愛や性的な関心がどの性別に向くか、向かないか)や性自認(自分の性別をどのように認識しているか)のこと。例えば、もし私が友人からレズビアンであることを打ち明けられたとしたら、そのことを本人の同意なく第三者に打ち明けてはならない。なぜなら、そういったアウティングという行為によって、プライバシーを侵害するのみならず、その人の身の安全を脅かし、場合によっては命までをも奪ってしまう可能性があるからだ。このアウティングの問題が注目されるようになったのは、「一橋大学アウティング事件」がきっかけだった。
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source : 週刊文春 2024年4月25日号