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 これまで様々な環境問題に関心を寄せつつも、その内実を詳しく調べたり、環境に負担をかけないよう日常生活を改革したりすることを後回しにしてきた。

 エコバッグや水筒を持ち歩いたり、飲み水をペットボトルではなく浄水ポットにしたり、日用品をエシカルなものに買い替えたりなどと、ごくごく小さな工夫はしてきたものの、自分は今の世の利便性に依存しているところが大いにある。自炊は苦手だし、撮影現場に行けば大抵プラスチック容器のお弁当が配付されるし、お洋服が大好きだし、衛生面と効率面を考えると使い捨てのものに助けられることも多いし……。それでも自分の消費活動によって、地球環境にどのような影響を及ぼしているのか、その帰結について何も考えずに生活をし続けることは罪だと思う。正しい理解の上に立ち、自分にできることは少しずつ行動していかなければ。

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source : 週刊文春 2024年2月1日号