【前回までのあらすじ】瀬尾は別府市の会館の前で、美月の一夜限りの復活コンサートに思いを馳せていた。いささかも衰えていなかった。語り手として感情を抑制する術も身に付けていた。一方で、圧倒的なステージに、燃え尽きてしまいそうで気が気でなかった。その恐れは確信に変わった――。もうこの街に来ることはないと思っていた。瀬尾を呼んだのは奏だった。
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source : 週刊文春 2024年7月11日号