軟弱キャラ今川義元の真実、正座と落語の深い関係、西行の「人造人間」? お城を愛する春風亭昇太さんと、『室町ワンダーランド』を刊行した清水克行さんが語る歴史放談!
清水 昇太師匠が歴史に興味を持ったきっかけはなんでしたか。
昇太 僕はやっぱり大河ドラマ『源義経』(主演・四代目尾上菊之助、1966年)ですね。とくに緒形拳さん演じる弁慶の立ち往生のシーンには震えました。
清水 血塗れの緒形さんの白黒写真が残っていますね。
昇太 目のところに矢が刺さりながら、敵を睨みつけるさまが怖ろしくて。主君を守るために命を捧げるってすごいなと小学生の僕は感じたんです。
清水 私は、小学3年の時、『関ヶ原』(TBS系列、1981年)が初めて見た歴史ドラマでした。お正月に3夜連続で放送され、森繁久彌さんが徳川家康、加藤剛さんが石田三成、三船敏郎さんが島左近、宇野重吉さんが豊臣秀吉を演じました。
昇太 すごい豪華ですね。
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source : 週刊文春 2024年8月15日・22日号