いま、日本のどこかで毎週のように怪談イベントが開催されている。なぜ怖い話が人を惹きつけるのか。芸能界きっての怪談の語り手が魅力を語る。
島田 怪談といえば夏のイメージだと思いますが、今は年間を通して怪談イベントがありますね。怪談が盛り上がっているのを感じます。ぁみさんもイベントを主催されていますよね。
ぁみ 2014年から「渋谷怪談夜会」というイベントを主催していて、2年前にはサーキットフェス形式を取り入れた「HORROR TELLER FESTIVAL」、通称ホラフェスも始めました。今年も8月に渋谷のライブハウス3会場4ステージを使って開催します。
島田 ホラフェスって、悲鳴3:爆笑7みたいな割合ですよね。こんなに感情の振れ幅が大きいイベントは他にないと思います。一方で、全国ツアーもされていて、一年中稼働されていますよね。
ぁみ ありがたいことに、年中怪談をするためにどこかに行っています。
島田 さすが、“第二の稲川淳二”ですね。
ぁみ いえいえ、僕にはまだ恐縮すぎます。2018年に開催された「稲川淳二の怪談冬フェス〜幽宴〜 怪談最恐戦 『怪凰』決定戦」で優勝したのですが、昔から“稲川さんマニア”だったので、その時に最高顧問だった稲川さんに評価していただいたのは嬉しかったですね。
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source : 週刊文春 2024年8月15日・22日号