私が初めて触れた講談での怪談は20歳の頃に聞いた「()(たん)(とう)()」でした。演じたのは父である八代目一龍斎貞山。これは中国明代の怪異譚集「剪燈新(せんとうし)()」に収められた一篇で、三遊亭圓朝師匠により翻案されて「牡丹燈籠(どうろう)」として有名になりました。妖しく美しい月湖のほとりに住む妻に先立たれた男が絶世の美女に出会う。2人は結ばれるのですが、じつは女が幽霊だったという話。怪談は怖くて、おどろおどろしいものという先入観が吹き飛びました。言葉や筋立て、情景描写がとても美しい。

初月300円でこの続きが読めます。
年額&3年プランは割引キャンペーン中!

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

キャンペーン終了まで

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    1年更新(2年目からは22,000円)

    およそ833円/月

    1月6日(火)10:00までにお申し込みの方限定

    オススメ!期間限定

  • 3年プラン

    3年更新(4年目からは59,400円)

    およそ1,383円/月

    1月6日(火)10:00までにお申し込みの方限定

    オススメ!期間限定

有料会員になると…

スクープを毎日配信!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

  • 0

  • 0

  • 1

source : 週刊文春 2024年8月15日・22日号