私が初めて触れた講談での怪談は20歳の頃に聞いた「牡丹燈記」でした。演じたのは父である八代目一龍斎貞山。これは中国明代の怪異譚集「剪燈新話」に収められた一篇で、三遊亭圓朝師匠により翻案されて「牡丹燈籠」として有名になりました。妖しく美しい月湖のほとりに住む妻に先立たれた男が絶世の美女に出会う。2人は結ばれるのですが、じつは女が幽霊だったという話。怪談は怖くて、おどろおどろしいものという先入観が吹き飛びました。言葉や筋立て、情景描写がとても美しい。
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
コメント機能も使えます
キャンペーン終了まで
-
月額プラン
1カ月更新
2,200円/月
初回登録は初月300円
-
年額プラン
22,000円一括払い・1年更新
1,833円/月
-
3年プラン
59,400円一括払い、3年更新
1,650円/月
オススメ!期間限定
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
有料会員になると…
世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!
- スクープ記事をいち早く読める
- 電子版オリジナル記事が読める
- 解説番組が視聴できる
- 会員限定ニュースレターが読める
source : 週刊文春 2024年8月15日・22日号