8月18日の放送回、オープニングのクレジットに二度登場する名前があった。一度目は「古文訳考証」の担当者として、二度目は四条宮の女房「百乃」役として。百乃は、ロバート・秋山竜次(46)が演じる藤原実資(さねすけ)の愛人という重要な役どころだ。女優と専門家、2つの顔を持つ人物の正体とは――。

色白な平安貴族たちの中で異色の黒光り

「私は平安時代の物語文学が専門です。学部の卒業論文では『源氏物語』を扱いました。作品に一瞬しか出てこない端役の女房の役割について考察する、というもの。私の研究内容を知っている人は、私が女房役で出演したというのを相当面白がってますね(笑)」

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source : 週刊文春 2024年9月5日号