「着実に近づいています」

 

 8月23日、自民党岡山県議団からの総裁選出馬要請を受け、推薦人についてこう答えた加藤勝信前厚労大臣(68)。だが、周囲への口ぶりとは裏腹に、総裁選を前に離れていった「2人の女」の存在が……。

要職を歴任したが……

 官房長官や厚労相などを歴任、党の総務会長も務めた加藤氏。経歴は申し分ないが、総裁選の世論調査では下位に沈む。加藤氏の事務所関係者が明かす。

「『腹心』と言える存在がおらず、茂木派以外の議員には、加藤さんが自分から声をかけざるを得ないため広がりに苦慮している」

 孤軍奮闘の背景には、裏金事件を機に距離が生まれた小渕優子選対委員長(50)の存在がある。同派閥だった彼女との間に何があったのか。政治部デスクが解説する。

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source : 週刊文春 2024年9月5日号