週刊文春が報じた
兵庫県知事問題
斎藤元彦県知事に対する告発文書問題に端を発して、未曾有の混乱状態にある兵庫県政。
「週刊文春」が報じたスクープ記事とともに、これまでの経緯を振り返ります。
2024年
7月
元西播磨県民局長の男性X氏が自死
斎藤元彦知事のパワハラやおねだり疑惑など兵庫県政が抱える7つの問題点を糾弾した文書。だが、文書の作成者である元西播磨県民局長の男性X氏は、兵庫県姫路市内の生家で自死を遂げた。彼を自死に追い込んだのは何だったのか——。
2024年
8月
告発職員への「事情聴取音声」をスクープ
「週刊文春」は、斎藤氏のパワハラなどを告発する文書を作成した県職員X氏(故人)に対し、県側が行っていた事情聴取の音声を入手。音声には、斎藤氏の最側近である片山安孝副知事(当時)がX氏を強い口調で詰問する生々しい様子が録音されていた。
2024年
9月
兵庫県議会 不信任決議案を全会一致で可決
メディア各社が連日のように“おねだり・パワハラ”疑惑を取り上げる中、兵庫県議会で提出された不信任決議案は全会一致で可決された。まさに四面楚歌——と思いきや、いまだ斎藤氏をかばう向きもあった。
2024年
10月
斎藤氏の失職に伴う兵庫県知事選挙が告示
県議会の不信任決議に伴い、知事の職を追われた斎藤氏。出直し選には「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首が出馬し、YouTubeや選挙演説などでX氏の個人情報を流出させ、SNSでは「メディアは真実を伝えない」とする言説が拡散され始めていた。
2024年
11月
斎藤氏が出直し選挙で“劇的再選”を果たす
全会一致の不信任決議による失職から48日。告示前の下馬評を覆し、斎藤氏は兵庫県知事に再選した。「半年間、独りぼっちだった」と吐露した元知事は、SNSの熱狂を背景に111万人余の県民から信託を得た。
2024年
11月
斎藤氏陣営に公職選挙法違反疑惑が噴出
11月20日に投稿されたメディアプラットフォーム「note」の記事。それは、筆者である兵庫県西宮市のPR会社『merchu』代表の折田楓氏が、斎藤氏を応援する公式SNSアカウントを作成・運用していたと“自白”する衝撃の内容だった。
2024年
12月
兵庫県警と神戸地検が告発状を受理
県知事選挙での広報戦略における公選法違反疑惑をめぐり、神戸学院大の上脇博之教授と郷原信郎弁護士が提出していた告発状を兵庫県警と神戸地検が受理。折田氏への包囲網がじわじわ狭まる中、当の本人は疑惑噴出以降、貝になったまま。その背景には——。
2025年
1月
百条委員会の委員・竹内英明元県議が自死
1月18日午後8時前。兵庫県姫路市のある住宅の前に、パトカーや救急車が止まった。変わり果てた姿で見つかったのは、元兵庫県議の竹内英明氏(50)。昨秋まで、県議会の百条委員会で斎藤氏の数々の疑惑を舌鋒鋭く追及してきた人物だった。
2025年
2月
神戸地検と兵庫県警が折田氏の関係先を強制捜査
神戸地検と兵庫県警がメルチュへの強制捜査に踏み切った。週刊文春が入手したのは「中間総括報告書」と題された4万字近い文書。昨年の兵庫県知事選で再選した斎藤氏の選挙運動に、折田氏がどのように関与していたかが解析されていた——。
2025年
3月