事件から11日前の8月25日夜。葬儀会社を営む70歳の素封家は、黒いワンピースに身を包んだ4歳下の女性と共に行きつけのスナックを訪れていた。幸せそうな2人の姿からは、その後に待ち受ける悲劇は一切予想できない。
だがその1週間後、彼は突如として豹変すると――。
9月5日夜、岐阜県本巣市のケーキ店「さんらいず」で起きた火災で、店主の曽野さとみさん(66)ら男女4人が亡くなった。
「当日は、曽野さんら中学の同級生10人で集まり、麻雀などを楽しんでいましたが、午後9時頃に『人が刺された。ガソリンをまいている』と通報があったのです」(社会部記者)

同店関係者が肩を落とす。
「曽野さんは店舗の裏にある畑で倒れているのを発見され、病院に搬送されました。重篤だと聞いていましたが、本当に悔しい……」
20年前にオープンした「さんらいず」は曽野さんにとって長年の夢だった。
「昔から『ケーキ屋になりたい』と語っていました。500円で自家製いちごジャムやケーキが楽しめるモーニングが好評で、市外からも客が訪れる人気店でした」(曽野さんの同級生)

店舗の駐車場では、葬儀会社を経営する林寛至さん(70)が上半身裸で発見され、病院で死亡した。
「曽野さんとの間に男女関係を巡るトラブルを抱えていたようです。岐阜県警は、林さんが事件に関わったとみて捜査を進めています」(前出・記者)

林さんは曽野さんらの同級生ではなく、当日の会合にも呼ばれていない。“招かれざる客”は、なぜ現場に姿を見せたのか――。
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source : 週刊文春 2026年9月24日・10月1日号
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