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韓国の世論は無関心?

 こう書くと、やはり韓国でも世論を巻き込んで大騒ぎになっているのだろうと思うかもしれないが、世論の反応は実に淡々としたもの。

 先日、日本にいる知人からも、

「徴用工や慰安婦問題、最近ではレーダー照射問題まで日韓は問題だらけ。日本では韓国批判が頂点に達していますが、韓国も反日一色になっていますか?」

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 こう訊かれて、韓国との温度差をしみじみ感じた。

 慰安婦問題や徴用工、はたまた火器管制レーダー照射問題にいたっては、韓国の一般の人たちの関心を肌で感じることはあまりない。もちろんあらためて問いかければ、それぞれの意見が返ってくる。それが韓国側に沿ったものもあれば、そうでないものもある。

90年代に流行った反日本が書店から消えた

 いつの頃からか、日本の大手ポータルサイトのホームページにはどんな内容にせよ韓国関連のニュースがずらりと並ぶようになり、日本はいずれの意味にせよこれほど韓国に関心があるのかと驚いていた。

ソウル市内の様子 ©iStock.com

 思えば、かつての韓国がそうだった。10数年前頃までは、何かといえば日本の話題が必ず取り上げられていたが、今、韓国の大手ポータルサイトのホームページを開いても、嫌日、反日記事は当たり前のようには見当たらない。90年代にあった反日書籍なども今は見ることはない。韓国の人々のそうした関心が薄くなり、端的に売れないからだ。その代わりソウルの書店で見かけるのは、日本の小説や漫画の韓国版や日本のおいしいものや店、見所などのコンテンツ本が圧倒的で、そうした分野での日本への関心はとても高いのが分かる。

 政治的な問題について積極的に関与しようという姿勢は昔と比べると格段に薄れていて、かつてなら日本人だと分かれば議論をふっかけられたりもしたが、それも遠い昔のことだ。

日韓の次のヤマは3月1日

 徴用工問題に話を戻そう。

 1月3日に認められた新日鉄住金の韓国での資産差し押さえは、3月1日までに同社の回答を待って売却を実行されるか否かが決定される。

 そして、3月1日はまた、韓国では1919年に起きた抗日独立運動記念日で、今年はその100周年に当たるため、大々的な行事が開催される予定だ。

 日韓の次のヤマは3月1日。

 待ったなし、韓国政府には1日も早い対応が迫られている。