昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

スポニチ記者発宜野座キャンプリポート〜オレが推す激アツ選手

文春野球コラム オープン戦2019

2019/02/23

 阪神タイガースの宜野座キャンプも後半に突入です。アグー豚しゃぶ、沖縄そば、ステーキ、ブルーシールアイス……と沖縄グルメは早々に完全制覇し、はや3週目(!)。チームスローガンの「オレがヤル」ならぬ「オレが食う」状態(笑)。グルメレポートの準備も万全なのですが、需要が全くなさげですので私、遠藤も含め、スポーツニッポン虎番記者が独自の視点で捉えた「キャンプ途中経過」をお伝えしようと思います。

“球児枠”を誰がつかみ取るか

 遠藤はキャンプインから投手担当として連日、ブルペンを密着マーク。FAでオリックスから加入した西勇輝、黄金のバックモヒカンを輝かせる前中日のオネルキ・ガルシアなど新戦力に、競争激しい若手先発陣と見所は随所にある中、個人的に注目しているのが空いた“球児枠”を誰がつかみ取るかです。

 虎投の支柱・藤川球児が、今季は守護神に挑戦。「次のチャレンジ。そういう目標ができた」と、あくなき向上心が厳しいポジションに挑む大きな理由ですが、38歳右腕は1月の沖縄自主トレ中にこうも付け加えています。「ここを空けてあげたいっていうのもある」。自らが次の目標へ向かうことで、昨年務めたセットアッパーを若手のために“空席”とすることを強く望んでいました。

 そんな視点で宜野座のブルペンを見ていると、藤川の隣で腕を振っていたのが、かつて先輩の付けた背番号「92」を背負う8年目の伊藤和雄。ここまで1軍通算35試合の登板も昨年、矢野燿大監督の率いた2軍でクローザーを任され、リーグ最多セーブのタイトルを獲得し、1軍キャンプに抜てきされました。しなやかな腕の振りから繰り出される力強い直球が武器で、今キャンプではチェンジアップを多投するなど、武器を生かすための準備も着々。ブルペンでミットを構える捕手陣も「すごいボールを投げてます」と声を揃えるほど。「俺の中での信頼度は十分ある」と、口にする指揮官も、殻を破ることを期待しています。

しなやかな腕の振りから繰り出される力強い直球が武器の伊藤和雄

 もう一人、5年目で初めて沖縄スタートを勝ち取った守屋功輝にも注目です。サイドハンドから繰り出される直球は威力抜群。素人目ながら「右打者は怖さを感じるだろうな」と思ってしまうほど“ビュンビュン”腕を振っています。キャンプ期間中の13日には第2子となる男の子も誕生。17日の日本ハムとの練習試合では2イニングをパーフェクトに抑え、早速「パパ」の意地を見せつけました。

5年目で初めて沖縄スタートを勝ち取った守屋 ©スポーツニッポン

 他にも日本ハム戦で糸原健斗らバックを守る野手陣が「すごかった」と目を丸くしたのは、9年目左腕・島本浩也。ファンから“小さい能見”と声が飛んだように直球、変化球を休む間もなく投げていくテンポの良さが売りで“左キラー”として1軍定着を目指しています。名前を挙げた「矢野チルドレン」の3人の中から、新セットアッパーが出てくるのか。はたまた、高知にいる2軍組からダークホースが出現するのか。必見です。