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公の場で真っ先に4選に言及した安倍首相の右腕

加藤勝信 自民党・総務会長
「国民から『さらに』という声が出てくれば、そうした状況が生まれるかもしれない」

時事ドットコムニュース 2月27日

「『もう少し続けてほしい』という意見が出れば、対応する可能性はある」
産経ニュース 3月6日

加藤勝信 自民党・総務会長©文藝春秋

 二階氏のオフレコ発言に続き、公の場で真っ先に安倍首相の4選に言及したのは加藤勝信総務会長。2月、3月と二度にわたって講演会で安倍首相の総裁任期延長を肯定してみせた。

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 加藤氏といえば、かつて読売新聞が「ポスト安倍」とまで書いた安倍首相の腹心。第2次安倍内閣で官房副長官に就任し、初代の内閣人事局長を務めた後、一億総活躍相、働き方改革相、厚生労働相と政権の看板政策を担い続けた。「アベノミクス偽装」が指摘されている厚労省のデータ補正が始まった2018年1月当時、厚労相を務めていたのも加藤氏である。また、働き方改革について論じられていた厚労相時代には野党の質問にまともに答えない「ご飯論法」の使い手として注目を集めた。

弱気発言に終止する「ポスト安倍」一番手

森山 裕 自民党・国会対策委員長
「余人をもって代えがたければ、その選択しかない」

日本経済新聞電子版 3月12日

 党内では二階氏の発言に同調者が相次いだ。「余人をもって代えがたい」というのは、他の人に代わりにやらせることができないということ。つまり、ポスト安倍が党内にまったくいないことを意味している。

岸田文雄 自民党・政調会長
「いま明らかなのは現在の自民党の党則では総裁は
3期までということだ」
日本経済新聞電子版 3月15日

岸田文雄 自民党・政調会長©JMPA

 相変わらず弱気な発言に終始しているのが「ポスト安倍」の一番手と言われてきた岸田文雄政調会長だ。党則を変えても「なんら問題ない」と二階氏は言っているし、実際に変えてしまう可能性も十分にある。