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文春野球「コミッショナーだより」2019開幕特別号

文春野球コラム オープン戦2019

2019/03/25

 皆さまこんにちは。文春野球コミッショナーの村瀬秀信です。

 いよいよ2019年ペナントレース開幕の季節がやって参りました。それは同時に「文春野球コラムペナントレース」3年目の幕開けでもあります。

 プロ野球開幕と同日の3月29日から文春野球コラム ペナントレース2019がはじまります。開幕戦に先立ちまして、文春野球を戦う12球団の監督から「チームスローガン」ならびに所信表明。そしてペナントレースを共に戦うスターティングラインナップを発表させていただきます。

1、12球団 スターティングメンバー発表

 まずは昨年の日本一チーム。長谷川晶一監督が率いる東京ヤクルトスワローズからセ・リーグ各チームの発表です。

◆セントラル・リーグ◆

■東京ヤクルトスワローズ
「徒手空拳の3年目!」

【監督】
長谷川晶一(3年連続3回目)
ノンフィクションライター
 昨年は総力を結集して日本一を勝ち取った。この3年目はもう一度初心に帰りライターとしての純粋な勝負に挑む。

【選手】
(なし)

●所信表明 長谷川晶一監督
 昨年は真中満前監督、伊藤智仁前投手コーチ、そして人気声優・松嵜麗さんという、超強力レギュラー陣と、つば九郎を筆頭に豪華代打陣の援護を受けて、悲願の日本一に輝きました。そして今年は長谷川単独で3年目のシーズンに臨みます。一ライターとして、どこまでできるのか、何ができるのか? 四十代最後の一年、改めて自分自身の可能性と限界を知りたいと思っています。幸いにして書きたいことはまだまだあります。今年はさらに積極的に地方遠征にも出かけるつもりです。徒手空拳の戦いとなりますが、どうぞ、温かい目と寛大な心で、応援していただければ嬉しいです。……と言いつつ、どうしても辛くなったら、また豪華代打陣を起用するかもですけど(笑)。どうぞ、よろしくね!

■読売巨人軍
「活!喝!勝!」

【監督】
中村大悟(初出場)
外資系金融
 早実野球部では斎藤佑樹の1歳上の先輩、大学ではレスリングで全国2位。スポーツ報知でスクープを連発した元若手エース記者が、文系野球の世界へ帰還。旋風を巻き起こす。

【選手】
Kameyama(2年連続2回目)
元スポーツ紙記者
 昨年はプロ野球死亡遊戯の右腕として活躍した謎の覆面記者が、主を失くした今季ついにリミッターを外す。敵も味方も関係なく、ナンバーワンを証明する。

宮崎瑠依(初出場)
タレント
 幼少の頃からの巨人ファン。「ZIP!」(日本テレビ系)や「月刊プロ野球!さまぁ~ずスタジアム(BS日テレ)などの出演、スポーツ報知「ズバっとG論」の連載などで活躍。文春野球巨人軍初の女性レギュラーにして初のプロ野球選手の奥様。

●所信表明 中村大悟監督
 文春野球における唯一無二の判断基準は、読者の方々から頂く「HIT」ボタン。原稿が完成するまでの涙ぐましい努力や費やした時間など何の意味も持たず、数字だけで白黒がつくのは、グラウンドの結果だけで生きるか死ぬかの毎日を送る、プロ野球の世界と同じ。本家である巨人同様、勝利が至上命題である常勝軍団でありたい。その中で、野球界を盛り上げ選手の活力となるのはもちろん、時に疑問を投げかけ愛のある叱咤でファンの方々の声を代弁し、お茶の間に極上の楽しみをお届けします。

■横浜DeNAベイスターズ
「ベイスターズ原理主義」

【監督】
西澤千央(3年連続3回目)
ライター
 2年連続「3位」で満足しているチームを憂いて監督に就任した京浜工業地帯の人妻。勝ちたい。勝ちたい。勝ちたい。

【選手】
高森勇旗(2年連続2回目)
ライター
 2018年度文春オンライン下半期ベスト記事5選に文春野球から唯一入選。貴重なプロ体験を丁寧にアウトプットできる筆が新世界を紡ぐ。

黒田創(2年連続2回目)
ライター
 子供の頃からスクラップしてきた大洋・横浜の記憶と今をつなげる大洋おじさん。今季も自分のペースで歴史をほじくり返す。

●所信表明
黒田「平成が終われど見ているのは昭和。基本は後ろ向きだけど前へは進む“ほじくり大洋おじさん”こと黒田です。野球は試合を観るのはもちろんだけど、過去を振り返れる膨大な資料と記録、そして自分の記憶を結びつける作業もマジで楽しいんですよ。今年もそんなスタンスで書いていければと思います」

高森「昔、あれはプロ5年目ですね。この年から一人暮らしが始まったんですけど、とにかく食事が大変でした。あの頃はとにかくお金がなかったですからね。体も相当鍛えていましたから、食べる量が半端じゃない。外に食べに行くと、お腹いっぱいにしようとしたら定食屋なのに5000円を超える始末。これは自分で作った方がはるかに安くつくということで、自炊生活を始めることにしました。

 試合が終わってから食材を買いに行って、家に帰って調理スタート。あれ、自炊して初めて知ったんですが、料理は作るよりも考える方がはるかにストレス。『何作ろうか』と考えることがとにかくめんどくさい。一旦調理が始まってしまえば、切ったり焼いたり煮たりするのは作業ですから。それでも、素材から丁寧に出汁を取って、煮立て方も順番によって味が変わるし、調味料も量とタイミングを変えると随分違う味になる。そんな手間暇をかけて作った料理が、食べ始めると15分で無くなる。あの時、ただ「食べる」という行為に至るまでに、どれだけの準備や手間がかかっているかを身を以て体 験しました。

 さて、なんの話がしたいかというと、普段何気なく通り過ぎていることには、結構手間がかかってるかもしれません、という話です。我々ライターは、膨大な量の情報をあらゆるソースから獲得し、『どんな原稿を書こうか』と頭の中で整理し、丁寧にストーリーを組み立てて、事実と解釈を織り交ぜつつ、一つのアウトプットにたどり着きます。どんなに手間暇かけて書いた原稿であっても、読んでしまえば5分で読めてしまいます。というか、簡単に読めなかったら、それはいい原稿とは言えませんよね。書き手にとっては命を削って書いているものであっても、読み手にとっては日常で流れていく多くの情報の一部にすぎないかもしれません。だからこそ、手間暇がかかっていることを読者に悟られてはいけないのです。何気なく入った定食屋で、『この味噌汁に使われている味噌は信州信濃から取り寄せておりまして、出汁は利尻産の昆布を使用しており……』なんて言われた日には、重すぎて気軽に行きづらい。『うまかった!』とか『面白かった!』という一言だけがそこに残るような、そんなものでいい。それが、究極の職人の仕事だと思うのです。つい、『これを書いたのは俺だ!』とか、『もっとうまく書きたい!』みたいな自我が頭をもたげますけども、プロ野球というドラマ、つまり素材を提供してくれる選手がいて初めて書くことができるのです。僕は、その素材をお借りしている身にすぎない。そこを履き違えず、謙虚に、より力まずに読める文章を書いていきます。なので、ポイントは僕自身が力まないこと。力まなさすぎて全く書かなくなるかもしれませんが、それは監督が許してくれなさそうなので、どこまでなら書かなくても許してもらえるかの周期を掴み次第、その周期で書いていこうと思います。今年もよろしくお願いします」

西澤「長いよ!!!!!! がんばります」 

■広島東洋カープ
「頼もしい選手たちだ、ホントに!」

【監督】
オギリマサホ(2年連続2回目)
イラストレーター/教師
 昨年旋風を巻き起こした地獄のカープ女子が今季は監督に就任。初出場の心強い仲間を束ねてはじめての優勝を狙う。

【選手】
坂上俊次(初出場)
RCCカープ実況アナウンサー
 カープを見守り続けて20年。RCCの名物アナウンサーが文春野球に登場。書き言葉と話し言葉の二刀流で悲願の文春野球制覇を狙う。

桝本壮志(初出場)
放送作家
『変愛野球論』『鯉のはなシアター』など名著を持つ人気放送作家兼“1万点カープグッズ収集家”。

ガル憎(初出場)
パチスロライター
 パチスロ雑誌の原稿にもカープ話をねじこみ続けて幾十年。いよいよ思う存分カープ原稿を書く時が来た。熱く、泥臭く、赤めに喰らいつく。

●所信表明 オギリマサホ監督
 3年目を迎える文春野球。一昨年は巨人が、昨年はヤクルトがセ・リーグ優勝を果たしました。この並びを見て何かを思い出しませんか。そう、2014、15年の実際のセ・リーグ優勝チームです。となると、この次に来る優勝チームはカープになる訳です。

 今季の文春カープ、選手がとにかく凄いです。RCC中国放送アナウンサー・坂上俊次さん。人気放送作家にしてカープグッズコレクター・桝本壮志さん。ウィンターリーグの金本コラムが大人気のパチスロライター・ガル憎さん。山本浩二と前田智徳と鈴木誠也が同じチームにいるようなものです。これでヒットが稼げない訳がない。監督は選手に全てを任せ、ベンチから半分だけ身を覗かせる感じで頑張ります。

■中日ドラゴンズ
「燃えて勝つ with BULE」

【監督】
大山くまお(2年連続2回目)
ライター
 目指す監督像は星野仙一の気迫と落合博満の戦略の融合。文春野球屈指のネゴシエーターとしてその“代打力”で起用される人材にも注目したい。

【選手】
若狭敬一(2年連続2回目)
CBCアナウンサー
「サンデードラゴンズ」の司会で御馴染みCBCの名物アナ。今季も“おしゃべりメガネ”と“達筆メガネ”の両立を目指す。

カルロス矢吹(初出場)
ライター
 世界を股に掛ける謎のライター兼イベンター兼日本ボクシングコミッション試合役員。ドラゴンズの明日のために伊東勤コーチのような名参謀役として大山監督を支える。

●所信表明 大山くまお監督
「オレの狂気で中日を変えてみせる。巨人を叩いて優勝するぞ」とは、星野仙一・著「燃えて勝つ」(87年)の秀逸なキャッチフレーズですが、文春野球ペナントレース2019での中日ドラゴンズの目標も優勝ただ一つ。とはいえHIT数にこだわるのではなく、星野さんの狂気に負けないような全力投球とフルスイングを心がけて、日本全国津々浦々のドラゴンズファンに喜んでいただける記事を送り出していきたいと思います。だけど、炎上だけは勘弁な!

■阪神タイガース
「文春野球に革命を スポニチがヤル!」

【監督】
チャリコ遠藤(2年連続2回目)
スポーツニッポン記者
 スポニチで虎番一筋10年目。昨年チームと文春野球のW最下位というこれ以上ない屈辱を晴らすため、スポニチの総力を結集して復権に起つ。

【選手】
市川いずみ(2年連続2回目)
リポーター
「MBSベースボールパーク」ではタイガースのリポーターを務め、スポニチでは高校野球コラムを書く甲子園の申し子。今季は遠藤監督を支える側にまわる。

西田直斗(初出場)
実業家
 昨年引退した大阪桐蔭未完の大器が文春野球に電撃加入。鳴尾浜のベンチを沸かせた明るさでイノベーションを起こす“スポニチ読者”。

●所信表明 チャリコ遠藤監督
 中学野球部での副主将が限界だった男がまさかの監督就任でスポニチ社内もざわついています。何より、昨年の文春野球で喫した12球団最下位の“大怪我”はトラウマ以外の何者でもありません。傷だらけのスタートではありますが、失うものは監督の“首”だけと信じ、19年は文春野球に「チーム・スポニチ」が革命を起こします! 私も矢野監督に命名していただいた「チャリコ遠藤」(チャリコは真鯛の幼魚)に改名して気合十分。前監督の“いっちー”こと市川いずみさんに、昨年までタテジマ戦士で大阪桐蔭出身の“にっしゃん”こと西田直斗氏をレギュラーに抜てきして新風を吹き込みます。フリック巻木に、虎番の秘密兵器“ちゃんこ”などの虎番記者、解説者、スポニチ関係者らを代打で随時投入予定! スポニチが誇る「濃密キャラ」の総力を結集して、狙うは優勝あるのみ!

 続いてパ・リーグ各チームの発表になります。