皆さん初めまして! 今回、文春野球コラム初登板となります、福岡を中心に活動しているお笑い芸人、なべとまーちんで「ノボせもん」と申します! スタート奪Sh! 決めれるよう盛り上げていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!
我々のノボせもんは福岡出身のお笑いコンビで子供の頃から大のホークスファンです。そんな我々が2016年シーズン、ホークス戦全143試合に行き、ホームランボールをキャッチするというテレビの企画をやらせて頂きました。
そこで気付いたのは、全国各地どこへ行っても熱いホークスファンがいるということです。どこへ行っても友達がおるんや! という気持ちになれてうれしかったです! そして熱いが故にキャラの濃いファンもたくさんいました。
なので今回はその中からお一人熱くてキャラの濃いホークスファンを紹介していきたいと思います!(一発目が選手や球団ではなく、ファンかいっ! とも思いましたがこのままいくばい!)
でも誰にしようかなぁ~。色んな人がおるな~。
仙台に住んでいる、毎回実家から送られたせんべいをおすそ分けしてくれるおじさん? 埼玉に住んでいて、会うたびに南海時代のグッズを紹介してくれるダジャレ好きのおじさん? ZOZOマリンによく出没するけど、試合はあまり見ずにビールの飲んだ杯数を自慢してくるお姉さん? 愛すべきホークスファンがたくさんいます。
よし! 決めました!
今回はその中でも、見た目的インパクトが一番強い福岡のホークスファンについてご紹介していきたいと思います!(結局福岡かーい!)
ド派手な衣装に沢山のぬいぐるみ……名物ファンに直撃
福岡でホークス戦を観戦したことある人なら一度は見たことあるんじゃないでしょうか? 遠くからでもわかるド派手な衣装に、ベビーカーに沢山の猿のパン君のぬいぐるみを乗せてドームを歩いているおばちゃん。通称パン君おばちゃん。(我々は勝手にそう呼んでいます)
すれ違うといつも元気よく挨拶してくれてずっと気になりまくっていたんですが、今回、勇気を振り絞って、いつも座っているという23番通路付近の席に話を聞きに行ってみました。
ちゃんと見つけられるかなぁ~?
一瞬で見つけたー!!
すごいインパクトでしょ?
毎回、大体10席分のチケットを購入してぬいぐるみのパン君たちも席に座らせてるみたいで、その設置時間約20分。
大変!
僕たちも席に座らせてもらい、話を伺うことに。まず、挨拶代りに大量のステッカーと、家で凍らせてきたというお茶を頂きました。
何というおもてなしの心! ありがとうございます!
このパン君おばちゃんの本名は湯川磨利子(ゆがわまりこ)さん。福岡生まれ福岡育ちでお年は61歳。
……61歳!? もう還暦迎えてた! 61歳でこの格好。ますます興味深いです! そして、ご結婚されていて、お子さんも3人いらっしゃるそうです。(家族は、一緒に応援は恥ずかしいから別の席で観戦するそうです)
そんな湯川さんに色々とお話を聞いて来ました。
ファンになったきっかけは?
ノボせもん「いつからホークスファンなんですか?」
湯川さん「元々野球は好きやなかったとよ!」
いきなりかましてくれるじゃないですか!
ノボせもん「じゃあ何きっかけで?」
湯川さん「初めてホークスがリーグ優勝した1999年の優勝パレードをお祭り感覚で見に行ったら、松中さんがいて、『写真撮って下さい!』って声かけたら快く写真撮ってくれて、優しかったけん、一回ドームに試合見に行ってみようかね! って外野席で試合見たら、応援が楽しくて楽しくて、ホークスのファンになったとよ!」
松中さんの優しさに触れてという、今の見た目から想像していたのとは違った、乙女らしいキッカケ!(失礼や!)
そして、我々と皆さんが最も気になってる質問をしてみました。
ノボせもん「いつから? 何でそんな格好になったんですか?」
湯川さん「13年前からよ! 私みたいに、色んな人にホークスを好きになって欲しいけん楽しくするためと、観客の人を盛り上げて、選手にパワーを届けたい! その為に、博多どんたくでいつも着てる格好でドームに来だしたとよ!」
なんともホークス愛あふれる理由! てっきり自分が目立って選手に気付かれたいから派手な格好をし始めたと思っていた我々をお許しください~!
湯川さん「そしてね! 派手な格好で敵チームを威嚇したいとよ!」
クジャク作戦やね!
実際に、湯川さんは毎回、試合前と7回裏のホークスの攻撃前に流れる「いざゆけ若鷹軍団」を唄いながら踊っていて、それを見た子供たちが一緒に見よう見まねで真似して踊ったり、ホークスに2017年シーズンまでいた川﨑宗則さんは、踊ってる湯川さんを見て、おもしろいお母さんがいるなぁと思ったらしく、シートノック中に流れる「いざゆけ若鷹軍団」を湯川さんと一緒に踊るようになり、それをムネダンスと周りの人は呼ぶようになり、それを見たファンも盛り上がるという、湯川さんの望んでいる光景がそこにはありました。