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国公立大を抑え、1位は私立「東京歯科大学」

 今年度の合格率1位は私立の「東京歯科大学」で、96.3%でした。全体の合格率が63.7%の試験で、この合格率は立派です。1890(明治23)年に設立された「高山歯科医学院」を起源とする同大は、歯学教育機関として最も古い130年の歴史を持つ名門校。日本の歯科医療をリードする歯科医師たちもたくさん輩出してきました。

 私立大歯学部の中での入試偏差値もトップで、合格率の高さは優秀な学生が多いとともに、伝統に裏打ちされた結果と言えるかもしれません。

 続いて、2位「東北大学歯学部」(89.5%)、3位「北海道大学歯学部」(87.9%)、4位「大阪大学歯学部」(86.9%)、5位「岡山大学歯学部」(86.8%)と、上位には国立大学が並びます。国立大学歯学部の平均合格率は約8割(79.9%)と高成績。また、公立大学の合格率も75.4%と平均以上でした。

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 前回書きましたが、医師国家試験では「旧七帝大」と呼ばれる国立名門大学の合格率は意外にふるわず、とくに日本最難関であるはずの東大医学部は80大学中55位という何とも言えない成績でした。