紀子さまは、ご婚約の頃にネイビーの水玉ワンピースを着てはにかんでいた「川嶋紀子さん」から、いつの間にか長女・眞子さま、次女・佳子さま、長男・悠仁さまの母となり、秋篠宮家を切り盛りされながら、献身的に公務に取り組まれてきた方、という印象がある。

1989年9月12日、記者会見を終えた礼宮さまと川嶋紀子さん(当時) ©JMPA

「受講勝ち取った川嶋さん」

 学習院大学の学生時代、紀子さまは、沖縄文化研究の第一人者で、両陛下へご進講していた故・外間守善氏のゼミ生だった。紀子さまの心理学科とは専攻が異なっていたため、本来受講資格はなかったものの、大学1年生の時から履修計画を立てていて、とうとう参加できたという。「沖縄タイムス」の「受講勝ち取った川嶋さん」(2006年9月19日)という記事で、当時のことを外間氏が回想している。努力を重ねて、夢を実現する。はにかみと共にそんなパワフルさを持ち続けられているのが、紀子さまではないだろうか。

1989年8月、婚約報道後、初めて報道陣の前に姿をみせた川嶋紀子さん(当時) ©時事通信社

 紀子さまは、平成皇室の女性皇族方のなかでどなたよりも、美智子さまのお召し物やお振る舞いをお手本にされていらっしゃるように拝察している。

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 どちらかというと、お召し物は国産派の紀子さま。ある百貨店の特選品フロアからお持ちする品物を数点ご覧になって、お選びになったものをお買い求めになることもあると聞く。