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連載NHK大河ドラマ「真田丸」の舞台 真田氏ゆかりの地をめぐる

第14回【真田宝物資料館/大阪歴史博物館(特別展「真田丸」)】真田氏ゆかりの貴重な資料の数々

『真田三代』 (火坂雅志 著)

2016/10/22

genre : エンタメ, 読書

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【大阪歴史博物館 特別展「真田丸」】新発見資料・展示初公開品や限定公開資料が多数展示

 真田にまつわる資料といえば、2016年11月6日(日)まで大阪歴史博物館で開催されている「2016年NHK大河ドラマ特別展『真田丸』」の充実ぶりがハンパない。大河ドラマと連動した特別展で、国宝6点、重要文化財5点をはじめ、信繁が実際に使用したと伝わる薙刀や具足、兜など数多くの貴重な品々や歴史資料を間近で観覧できる。特筆すべきは、新たに発見された資料やめったに表に出てこない展示初公開品、さらにはこの大阪会場でしか見られない限定公開品も多数展示されている点。真田ファン、信繁ファンならずとも必見の特別展だ。

 この展覧会は東京、上田と開催されて、この大阪が最後のチャンス。その会期日数も残りわずか。未見の人はもちろん、一度観覧したという人も、展示品の入れ替えや10月中旬から新たに展示がスタートした貴重な資料も多数あるので、足を運んでみることを強くお勧めする。

 

〈写真〉信繁が戦場で実際に振るっていたと伝わる采配。紙の房の部分に血痕らしき染みが残っているので「血染めの采配」と呼ばれている(采配/桃山時代/越葵文庫蔵)

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信繁の姿が確認できる大坂夏の陣図屏風(大坂夏の陣図屏風(部分)/江戸時代/岐阜市歴史博物館蔵)
 

〈写真左〉斬る真似をしただけで相手の骨をも砕き散るという伝説により「骨喰」の号で呼ばれる宝刀(重要文化財 薙刀直シ刀 骨喰藤四郎/鎌倉時代/京都・豊国神社蔵 ※展示期間:10月12日~10月24日)

〈写真右〉真田家の六文銭紋と図案化された鹿角を三組配した旗指物(鹿角・六連銭紋旗指物/江戸時代/個人蔵)

真田丸の絵図(大坂真田丸加賀衆挿ル様子(部分)/江戸時代/永青文庫蔵)
島津家久が国許に宛てて大坂夏の陣の戦の顛末を伝えた書状。広く知られている、後に信繁の評価をぐっと押し上げた「日本一の兵(つわもの)」はこの書状に書かれている(国宝 某条書案(前欠)(部分)/(慶長20年)/東京大学史料編纂所蔵/ ※展示期間:10月19日~11月6日)
展覧開始以来、連日数千人の観覧客で賑わっている「特別展 真田丸」
会場は広いので落ち着いて観覧できる
ここでしか見られない貴重な資料の数々が展示されている
今回の目玉展示品のひとつ、信繁が戦場で実際に使った采配と薙刀
お土産コーナーも充実

大阪歴史博物館 2016年NHK大河ドラマ特別展「真田丸」
所在地:大阪市中央区大手前4丁目1-32
問い合わせ先:06-6946-5728
交通アクセス:地下鉄谷町線・中央線「谷町四丁目駅」9号出口から徒歩2分、2号出口から徒歩5分
観覧料:大人1300円/高校生・大学生900円/中学生以下無料
会期:2016年9月17日(土)~11月6日(日)火曜休館
開館時間:9:30~17:00(会期中の金曜日は20:00まで。ただし、入館は閉館の30分前まで)

取材協力/大阪歴史博物館

真田三代 上 (文春文庫)

火坂 雅志(著)

文藝春秋
2014年11月7日 発売

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真田三代 下 (文春文庫)

火坂 雅志(著)

文藝春秋
2014年11月7日 発売

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第14回【真田宝物資料館/大阪歴史博物館(特別展「真田丸」)】真田氏ゆかりの貴重な資料の数々

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