5人の再会「あの時のリゾットめちゃくちゃ美味しかった」
――そして、2017年8月27日の@JAM EXPO 2017で5人のドロシーによる1回限りの復活ライブが行われます。
高橋 声をかけていただいた時は、やりたい気持ちとそうじゃない気持ちの半々でした。ファンの方は絶対に喜んでくれると思ったし、5人でやりたい想いはあったけど、怖かったんですよね。みんな5人がいいと言うに決まっているし、盛り上がる自信があったから。でも、次からはまたひとりでステージに立たなきゃいけないじゃないですか。
――何が決め手になったんでしょうか?
高橋 メンバーに会いたいな、歌いたいなという気持ちですよね。かなちゃん(白戸佳奈)は引退していたので、このタイミングを逃したら5人が会わないまま一生を終えてしまうんじゃないかと思ったんです。
――実際、ステージに立つとしっくりくるものがありましたか?
高橋 リハーサルですぐにしっくりきました。立ち位置を移動する感覚までビックリするくらい覚えていたし、横一列になった時も少しもズレないんですよ。中野サンプラザで終わっていたら、あの感覚を思い出すこともなかったんだろうなって。
――callme(現:Kolme ※先に卒業した秋元瑠海、富永美杜、早坂香美)の3人とも話すことができましたか?
高橋 ライブ前に顔合わせを兼ねた食事会があったんですよ。しかも、仕事の都合で遅れて到着することになっていたので、「みんな無言だったら……いや、ケンカしていたらどうしよう」と想像してお店に入ったら、めっちゃ笑い声が聞こえてきてホッとしました。私のことも「久しぶり!」と迎え入れてくれて本当にうれしくて。あの時に食べたリゾット、めちゃくちゃ美味しかったですもん(笑)。
事務所と意見が合わなくなって卒業を決めた
――よかったですねぇ。2017年あたりからアイドル、とくに中堅グループの解散が続いてますが、高橋さんはその現状をどう受けとめてますか?
高橋 一緒に頑張ってきた仲間たちなので単純に寂しくて。それと同時に、月日が経ったんだなとも思いました。みんな大人になったから決断することもできたんだろうなって。グループ卒業後も芸能の世界で頑張ってる子を見ると「私も負けていられない」と思います。アイドル戦国時代を生き抜いた子たちを集めた大きな同窓会ができたら面白そうですね(笑)。
――そして、高橋さん自身も昨年2018年12月にドロシーから卒業します。
高橋 ドロシーとしてやりたいことはたくさんあったんですけど、アイドル業界全体が苦しい時代のなか、事務所の方と意見が合わなくなることが続いたことで卒業を決断しました。アイドルって歌やダンスでみんなを楽しませることが一番だと思っているんですけど、特典会や話題性を最優先されてしまうことに葛藤があって。スタッフの方と足並みがそろわなくなったんです。