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「丸山の暴言葬るのは簡単だが…」
さて、次に考えたいのは今回の件は丸山議員の資質だけの話なのか? である。
日刊スポーツ「政界地獄耳」は「丸山の暴言葬るのは簡単だが…」と書いた(5月20日)。
《丸山の暴言を議員辞職させて葬るのは簡単だ。だが、この歴史観や一方的な歴史認識を持つ議員は丸山のみならず保守系議員に多い。それを昨今の政治家の失言と同じようにくくるのは、本音を口にしてはいけないといっているのと同様だ。》
そう、丸山議員は「失言」したわけではない。「本音」を酒で漏らしたのである。思っていたことを。
「大事なことは黙っていようぜ」という目くばせ?
すると時を同じくして自民党が“失言防止マニュアル”を党内に配布した。
「自民、失言防止の教え 『発言は切り取られる』『強めのワードに注意』」(毎日新聞5月15日)
ここで注意を呼びかけているのは、
(1)歴史認識や政治信条に関する個人的見解
(2)ジェンダー、LGBTについての個人的見解
(3)事故や災害に関し配慮に欠ける発言
(4)病気や老いに関する発言
(5)身内と話すようなウケも狙える雑談口調の表現
の5パターン。(5)は森喜朗からの教訓だろう。
しかし「代議士」と呼ばれ、言葉のプロであろう国会議員の先生方にマニュアルが配られることに脱力感もあるが、一方でこれは「大事なことは黙っていようぜ」という目くばせにも思える。