「こちら特報部」は「『勘違い』を起こす下地」と
東京新聞「こちら特報部」は、丸山氏の発言が飛び出す背景についてこう論じていた。
ここ数年の政権の「軍備増強路線」、そして「ネットは極論歓迎」という風潮から「日本は強い」「何でも力で解決できる」と思い込む人も増えているのでは? と(5月16日)。
「勘違い」を起こす下地、という表現も記事にあったが、もしかしたら勘違いでない本気の議員も多いのかもしれない。
ヤマタクが、令和の時代に望むことは
私は4月30日にトークライブをおこない、ゲストに山崎拓氏(元自民党幹事長・防衛庁長官)を招いた。平成の政治史を全部知ってるだろうから平成最後の夜に話してもらおうと思ったのだ。
82歳のヤマタクは現在もヤマタフだった。超満員の観客に2時間喋り続けた。加藤の乱などの秘話もたくさん。女性にモテた話だけは口を閉ざした。
最後に「令和」という時代に望むことを尋ねると「戦争の無い時代」と答えたヤマタク先生。
山崎拓氏にしろ野中広務氏にしろ梶山静六氏にしろ、ふだんバチバチやっていても戦争の悲惨さを体験した世代は「戦争だけは二度とさせない」という共通認識があったという。
そういう世代がどんどん消えていき、イケイケの坊ちゃん世代が中心になるのはヤマタク先生からしても不安なのだろうなぁと隣で話を聞きながら感じた。するとその直後に丸山議員の戦争発言だ。「ああ、きたか」というのが正直な感想だった。
今回の件、丸山議員だけでなくその背景を含めてずーっとネタにして(気にして)いかなければいけないニュースだと思うのです。
◆
『芸人式新聞の読み方』 が文庫になりました。ジャーナリスト青木理氏との「全国紙・地方紙実名ぶっちゃけ対談」などを文庫特典として収録!