ドナルド・トランプ 米大統領
「首相と貿易、軍事など多くのことを話し合った。とても生産的な日だった。あすも生産的な日になるだろう」

時事ドットコムニュース 5月27日

 3泊4日という多忙な米大統領としては異例の長期日程で日本を訪れたトランプ大統領。安倍首相はゴルフ、相撲観戦、炉端焼きでの会食、そして新天皇との会見と「異例の厚遇」を続けた。アメリカ当局者によると、「安倍首相はトランプ大統領の喜ぶつぼをよく知っている」という(FNN PRIME 5月27日)。

六本木の炉端焼きの店での夕食会の様子 ©JMPA

 上記の言葉は炉端焼きの店での非公式の夕食会の冒頭で発せられたもの。「おもてなし」を続けながら安倍首相は、しっかりと重要な議題を話し合っていた。どんなことを話していたか。その内容がトランプ大統領のツイッターで明らかになったのでは、とSNSでは大きな話題となった。

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ドナルド・トランプ 米大統領
「大部分は日本の選挙のあとだ。大きな数字を期待している」

NHK政治マガジン 5月27日


 26日の安倍首相とのゴルフの後、トランプ大統領がツイッターに書き込んだ言葉。「日本との貿易交渉は大きく進展している。特に農業や牛肉の分野だ」とした後、「大部分は日本の選挙のあとだ。大きな数字を期待している」と書き込んだ。

 夏の参院選まで本格的な貿易交渉を行わない代わり、日米貿易協定において日本側に大きな譲歩を促したように読める。これが事実であれば、アメリカの農産物輸入に関して日本側が大きな譲歩をしようとしているにもかかわらず、このことが参院選の争点にならないということになる。

衆参同日選の可能性も匂わせる?

 国民民主党の玉木雄一郎代表は「発表や合意の時期を、参議院選挙のあとにしようと日米で合意しているとしたら、大問題だ。国民をだますようなことは、やめてもらいたい」」と指摘した上で、「もし、大幅に譲歩したり、大量の武器や農産物を購入するようなことになるなら、参議院選挙の争点として、国民に示すべきだ」と国会で追及する考えを示した。

 また、トランプ大統領が「選挙」を「elections」と複数形で表現したことについて、安倍首相が衆参同日選をトランプ大統領に耳打ちしたのではないかという憶測が飛び交った。