3つ目の「ヘン」は……
今シーズンの西川の打撃は3、4月は少々低空飛行気味であったが、令和に入った5月1日から連続試合安打を続け、山崎隆造の26試合を抜いて球団歴代2位の27試合に記録を伸
西川はイチローについて「小さなころからあこがれていました。外野をやり始めたころは、グラブはイチローさんのモデルでした」(注6)と述べる。また、打撃についても「同じ左バッターだし、イチローさんみたいなタイプを目指したい。究極はそこじゃないかと思うんです。あまりまねはできないですけどね」(注7)とも言う。今後西川の記録はどこまで伸びるのか。そしてイチローのような外野手になっていくのだろうか。
ここで実はもう1つ、西川とイチローの共通点に気が付いた。それは両者ともしばしば「変なTシャツを着ている」ことである。イチローは毎年のキャンプ時に「人の金で焼き肉が食べたい」「ひじき」など面白メッセージが書かれたTシャツや、キャラクターや企業ロゴのパロディTシャツを着用して話題をさらっていた。一方でファッションにこだわりを持つ西川も、表に「長男」、裏に「俺はまだ本気出してないだけ」と書かれたTシャツを、高校の後輩・平沼翔太(日本ハム)と色違いで着用し自身のインスタグラムに掲載している。
「偏食」「変態打ち」「変なTシャツ」。これはそのまま西川、そしてイチローの非凡さを表す要素であるように思う。今後の西川の打撃に注目するとともに、面白Tシャツのバリエーションが増えていくことも密かに期待していきたい。
(注1)フジテレビ「スポーツLIFE HERO’S」2018年2月11日
(注2)『Number』770号・2011年1月27日
(注3)『広島アスリートマガジン』2018年3月号
(注4)『野村のイチロー論』幻冬舎・2018年
(注5)『広島アスリートマガジン』2019年4月号
(注6)(注7)『週刊ベースボール』2019年3月25日号
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