いつだって電話は突然です。「俺と文春野球で対決な。テーマは“スポニチツイッター”で!」。ガチャリ、プー、プー……。そんな先輩からの命令で、文春野球に初登場することになりました、スポニチ・カープ担当記者の河合洋介です。

 確かに電話の通り、「スポニチ カープじゃけぇ」というツイッターとインスタグラム(@sponichi_carp)を運営しています。ちなみに、インスタは開設9カ月でフォロワー2万人突破と好調で、ツイッターは……って、この話だけは到底持ちません。カープでツイッターか……。密かに「SNS巧者」ではないかと感じていたあの先生に助けを求めることにしました。

レグナルトがSNSを使う理由とは

 カイル・レグナルト。こう言っては失礼ですが、期待以上の働きを見せてくれている新助っ人左腕です。広島では、助っ人や若手がインスタグラムのストーリー機能を使うことはあっても、シーズン中に投稿することは滅多にありません。そんな環境に、SNS更新頻度チームトップへと躍進するレグナルトが降臨したのです。振り返れば、入団会見で「来日前からツイッターで私を支えてくれた日本のファンのみなさまに感謝します」と言ったこともありました。

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 例えば、我々マスコミのSNSはビジネス目的。でも、スポーツ選手がSNSをする意味って何? そんなことをレグナルトに聞きに行きました。

SNS更新頻度チームトップの新助っ人左腕・レグナルト ©時事通信社

−−SNSを使っている選手に話を聞こうと思いまして。米国ではSNSで発信するスポーツ選手が多いのですか?

 ここ2年間ぐらいで、かなりの数のプロのアスリート選手が情報をアウトプットしていくためにSNSを使っている印象がある。ファンとの交流にもつながるしね。

――ファンと交流もしているのですか?

 フォロワーたちのコメントを必ず追いかけるようにしているよ。登板後には、そのコメントを読んで力にしているんだ。

「コメントを力に変えている」。いきなりコイ党必見の情報が出てきました。おそらくコメントに目を通さない選手が大半。一方で、レグナルトはファンとやり取りをするときもあるというのです。やはり、レグナルトのSNSの使い方は、他のカープの選手と一線を画しています。

――入団会見では、ツイッターなどで交流していたファンに感謝を述べていました。

 来日する前から、3人ぐらいのファンと連絡を取り合っていたんだ。ここのレストランがおいしいとか、広島名物とか観光地の情報を教えてくれたよ。

――日本のファンからのプレゼントに喜んでいたこともありましたね。

 入団会見で感謝を伝えたファンと連絡を取り合っていたんだよ。そのうちの一人の男の子が、僕がお箸とか日本の文化に興味があることを知ってくれてね。来日直後に「カイル」と彫ってくれたお箸を作ってくれて、直接手渡してくれたんだ。