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「安倍外交」とは何なのか? 朝毎読み比べてみた
さて、では実際に「安倍外交」とは何なのか?
実はイラン訪問前に、朝日新聞と毎日新聞に安倍外交について考える特集があったのである。その違いが面白かったので紹介しよう。
まずは朝日。
「安倍外交の手詰まり感 目立つ変節 説明ないままに」(6月3日)
・首相に復帰して6年半。「外交の安倍」と言われるが主要課題は手詰まり感が漂う
・強硬一辺倒だった対北朝鮮政策で「前提条件なしの対話」に転換も、説明なし
・政権は外交を、内向きの政権浮揚や選挙に利用してないか
記事の最後は《首相は日本とイランのパイプを生かし、米イラン関係の緊張を緩和させようと仲介役に乗り出す構えだ。理念に根ざした外交戦略の一環なら歓迎だが、手詰まり外交の目先を変えようとのパフォーマンスなら、また手詰まりを繰り返しかねない。》
朝日は王道的な批評の仕方だった。これに対し毎日新聞の「安倍外交」記事が一工夫していて読ませた。
特集タイトルは、
「『安倍外交』ここがすごい?」(6月3日 夕刊)
とても気になる見出し。