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待ちきれない「スワローズ・ドリームゲーム」 参加メンバー39名を一気に紹介!

文春野球コラム ペナントレース2019

2019/07/07

ついに実現するドリームゲーム

 待ちに待った瞬間が、いよいよやってくる。7月11日、神宮球場で行われる「スワローズ・ドリームゲーム」。ヤクルトが球団経営に乗り出して、今年で50周年。その節目の年に、歴代OBたちが集結する夢のイベントが、ついに開催されるのだ。これが楽しみでなくて、何が楽しみであろうか? ということで、日々のペナントレースでの一喜一憂とともに、興奮と緊張がないまぜになった幸せな日々を過ごしている。

 当日は、神宮球場のご近所である渋谷で文春野球イベントが開催されるけれども、やはり、長年のヤクルトファンとしては、神宮球場に足を運ぶのは当然のことだろうと判断。申し訳ないけれども、早々に「その日は大事な予定があるので……」と欠席の連絡を入れた。だって、やっぱり「ドリームゲーム」を見たいから(笑)。

 これまで、読売ジャイアンツや阪神タイガースが、しばしば「OB戦」を行っているのを横目で眺めながら、「いいなぁ、うらやましいなぁ」と思っていた。また、記憶に新しい2017(平成29)年11月には、横浜スタジアム40周年を記念した「ハマスタレジェンドマッチ」が行われた。往年のホエールズ戦士や、ベイスターズOB、さらには現役選手たちが楽しそうに白球を追いかけている姿をテレビで見ながら、「いいなぁ、うらやましいなぁ」と、指をくわえながら眺めることしかできなかった。

 しかし、ついに今年、我がヤクルトも「ドリームゲーム」を開催する。対戦するのは野村克也監督が率いた90年代黄金期のメンバーが中心の「GOLDEN 90’s」「Swallows LEGENDS」「GOLDEN 90’s」を率いるのはその名の通り、90年代黄金時代の立役者・野村克也監督。その参謀として、ヘッドコーチには古田敦也氏。夢の師弟コンビが実現するのだ。対する「Swallows LEGENDS」は、「小さな大打者」であり、初代ミスタースワローズ・若松勉氏が監督に、小川淳司現監督がヘッドコーチを務めるという。首脳陣だけでよだれが止まらない陣容ではないか!

7月11日に開催される「スワローズ・ドリームゲーム」 ©東京ヤクルトスワローズ

 始球式を務めるのは熱狂的なヤクルトファンである出川哲朗氏。安田猛に魅せられてスワローズファンになって43年だという。普段から神宮球場に足を運んでいるリアルガチの出川さん。真剣な表情でグラウンドを見つめている姿は、僕も何度も球場で目撃している。そして、国歌独唱はさだまさしさん。今年の神宮開幕戦では、国歌独唱と始球式を務めた。学生時代に「セイヤング」リスナーだった僕としては、まっさんの来場は本当に嬉しい。ちなみに一昨年、彼がチームのために書き下ろした『つばめよつばめ』は、ヤクルトファンの心情を描いた胸にグッとくる名曲だ。

 また、公式ダンスチームPassionの元メンバーがこの日限りで復活したり、かつて神宮球場の名物だったドリマトーン演奏が復活するというウワサもある。そして、着用するのは両軍ともに、90年から98年まで採用されていた黄金時代のユニフォーム。さらに、5回裏終了時には花火が打ち上げられるという。レギュラーシーズンでは300発だが、この日は倍の600発。何から何までお祭りムード一色に包まれているのが、本当に幸せで、幸せで仕方がないのだ。

「GOLDEN 90’s」を率いる野村克也監督 ©文藝春秋

全メンバー、それぞれに思い出が……

 ドリームゲーム開催決定後、参加選手が小出しに発表されるたびに、僕の興奮はとどまることを知らない。今でもチームにかかわっている人もいれば、現在は他球団のユニフォームを着ている方もいる。あるいは、今では野球界から離れている超ベテランも多い。ちなみに、今回出場する全選手、現役時代に神宮球場で生のプレーを見ている。そして、僕はこれまで、多くのスワローズ関係者にインタビューをしてきた。以下、ひと言寸評とともに全選手をご紹介したい。ちなみに名前の後の「◎」は、かつてインタビューをさせていただいた方だ。

【GOLDEN 90’s】
・伊東昭光◎……88年、リリーフだけで最多勝を獲得。92年Vの胴上げ投手。
・岡林洋一◎……92年日本シリーズの力投は、今でも涙ナシでは語れない。
・川崎憲次郎◎……93年日本シリーズMVP。第4戦の強風の中の力投は胸熱。
・田畑一也……「野村再生工場の優良品」も、現役投手コーチとして苦労は多い。
・内藤尚行……93年、三者三振で切り抜けた「内藤の16球」は球史に残る名場面。
・西村龍次◎……「西村が開幕先発した年は優勝する」というジンクスの持ち主。
・山部太◎……「太」といいつつ超スリム。95年は16勝で日本一の立役者に。

・荒井幸雄……87年の新人王。「荒井ポカリ事件」は球史に残る迷場面(笑)。
・飯田哲也◎……金栗四三に匹敵する「足なら誰にも負けない」韋駄天。
・池山隆寛◎……若松さんに続く背番号《1》の後継者、ブンブン丸。
・大野雄次◎……95年日本シリーズ初戦の代打ホームランが忘れられない。
・佐藤真一……指導者としても長年にわたってスワローズに貢献。道産子の星。
・城友博……『プロ野球ai』の常連。当時、一番モテたのではないか?
・土橋勝征◎……ミスターいぶし銀。辛口ノムさんが絶賛する稀有な存在。
・笘篠賢治◎……89年新人王。ニックネームは「とまぴょん」。
・中西親志……94年5月11日、巨人のグラッデンとの壮絶な乱闘劇は語り草に。
・橋上秀樹◎……ヤクルト、阪神、楽天とノムさんに師事、名指導者に。
・真中満◎……ご存じ15年優勝監督。インスタの扇風機コレクションが話題に。
・度会博文……現役時代はチーム一のムードメーカー、引退後は広報として活躍。