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君は“智辯和歌山の銀次”を見たか……高校野球地方大会で見つけた逸材たち

文春野球コラム ペナントレース2019

MAX147キロ 福井大会で見た「未来の松井裕樹」

 最後は福井大会で見た丹生の玉村昇悟投手に……「未来の松井裕樹を見た!」

 この夏の福井大会は大激戦だった。今春優勝の福井工大福井、センバツで関東チャンピオンを破った啓新、昨夏代表校で春の北信越大会準優勝の敦賀気比、名門夏の福井商業、そしてこのシード4校が自分たちの山には入ってくれるなと願っていたのが、この丹生高校だったのかもしれない。

 玉村はMAX147キロのストレートを持つプロ注目のピッチャー、全国トップクラスの力がある星稜との練習試合では6回0/3を投げて被安打3失点1の好投で自信をつけていた。初戦で16奪三振、次も勝ち、準々決勝では啓新に競り勝つと、春優勝の福井工大福井には11奪三振、完封勝ちで決勝へ進出した。結果決勝戦で敦賀気比に3-0で敗れるも、内外への投げ分けがしっかりでき、特に右バッターへのインコース低めのクロスファイアーは威力抜群! 手が出ず三振するウィーラー選手が想像できる(笑)。

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 結局この試合でも10個の奪三振を奪い山田修義(オリックス・バファローズ)が持つ夏の福井大会記録49個を上回る52個で新記録を樹立した。コントロールが良すぎる所が逆に仇になるくらいコントロールがいい、荒々しさが身につけば松井裕樹も夢じゃない。

 ぜひチェックしてみてくれよな!

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