長期療養中である雅子さま“ご回復”のきっかけ
さらに、私が注目していたのはオランダのマキシマ王妃の来日だ。6月29日にサミット会場と同じ「インテックス大阪」で行われた、女性のエンパワーメントに関する首脳特別イベントへ特別ゲストとして、マキシマ王妃とトランプ大統領の長女・イヴァンカ大統領補佐官を迎えた。マキシマ王妃はスピーチで、「女性の金融の利用について法的な壁や規制を取り除かなければならない。所得が低い国では口座を持っている女性が男性より3割少ない」と指摘(NHK NEWS WEB、6月29日)。あたたかみのある“オランダカラー”のオレンジを上品に取り入れて、大振りなネックレスのメタリックな質感からはシャープさを演出していた。
マキシマ王妃といえば、長期療養中である雅子さまの“ご回復”のきっかけを作った人物として知られる。2013年春、天皇皇后両陛下はオランダ国王の即位式へ出席された。ご体調に不安を抱えられていた雅子さまの出席を後押ししたのは、民間出身で元銀行員のマキシマ王妃(当時は皇太子妃)からの直接の電話だったと言われる。このオランダ訪問と即位式への出席が、雅子さまにとって大きな自信につながったと解釈している関係者は多い。
年齢や性別にとらわれず、国際社会で活躍しているブリジット夫人とマキシマ王妃。こうした女性たちの振る舞いや生き方は、今後も支持を集めるだろう。
令和の時代に入り、初の国賓として来日したトランプ大統領夫妻、そしてマクロン大統領夫妻の接遇を終えられた雅子さまは、また一つ自信をつけられたのではないだろうか。