1ページ目から読む
2/3ページ目

 秋篠宮さまは2011年の誕生日会見では、天皇の公務に対する定年制について「やはり必要になってくると思います」と率直に語り、皇室制度の在り方にも言及されている。後年、このご発言の背景には、現在の上皇陛下が生前退位を望まれていたためだったことが明らかになっている。

 だが今回、秋篠宮さまは制度の在り方には言及しないというお考えを明確に示されたのだ。事実上の皇太子という立場になられたことを契機に、原理原則に立ち返られたと受け止めた宮内記者会の記者たちも少なくなかったようだ。

有効な一手が打てない秋篠宮ご夫妻に批判的な声も

 一方、秋篠宮家の長女・眞子さまとニューヨークに留学中の小室圭さんの婚約延期問題を機に、秋篠宮ご一家に対する国民の視線は厳しいものとなっている。小室さんの母・佳代さんの借金疑惑解消への進展がないまま、問題が長引いていることで、有効な一手が打てない秋篠宮ご夫妻に批判的な声も多く聞かれる。

ADVERTISEMENT

7月10日、ペルー・リマでの日本人移住120周年記念式典に出席された眞子さま  ©共同通信社

 皇宮警察関係者が語る。

「秋篠宮家の長男・悠仁さまの中学校の机の上に刃物が置かれていた事件をきっかけに、将来の天皇である悠仁さまを含めた秋篠宮家の警備についての秋篠宮ご夫妻のご認識の甘さにも批判が出ています。なのに、今回の会見で秋篠宮さまは『なかなか、「警備はこうあるべきだ」ということはお話ししにくいところがあります。(中略)ただ、私の気持ちとしては、警備は確かに大事かも知れませんけれども、それによって市民生活に何か不都合なことが起こる、それは避けたいなと思っています。それぐらいでよろしいですか』などと述べられ、ご認識には変化がないようなのです」

 皇位継承の重責から一定の距離を置いて育った秋篠宮さまは、皇長孫時代や皇太子時代の天皇陛下とは異なり、一(いち)宮家という立場で自由を謳歌されてきた側面がある。皇位継承順位第1位の皇嗣となられても、天皇陛下と5歳しか違わないことから、次期天皇とはならずに次は悠仁さまのご即位を望まれているともささやかれている。