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手術からの復活 愛される選手会長・岡島豪郎選手の魅力は“思いやり”

文春野球コラム ペナントレース2019

2019/08/29

 プロ野球シーズンも佳境を迎え、クライマックス・シリーズの話などもプロ野球ニュースを中心に耳にする機会が多くなってきた。一方で楽天イーグルス・平石洋介監督は「順位やクライマックスのことよりも、とにかく目の前の試合を全力で戦うだけ」と強く話す。

 今年のイーグルスが粘り強く延長戦を制したり、逆転ゲームを続けているのは順位やゲーム差の意識よりも、目の前の一戦をどう取るかを考えて相手チームにぶつかっているからなんだろう。

 さて、今回のコラムは今年2月に左肩、4月に右肘の手術をし、リハビリを経て先月実戦復帰を果たした岡島豪郎選手会長にスポットを当てたい。

 復帰後はファームの試合で捕手としてマスクを被り、打率.318の成績を残している岡島選手に直撃した。

手術・リハビリを乗り越えて完全復活した岡島豪郎選手 ©RakutenEagles

初めての手術を終えて

河内「初めての手術を乗り越えた『今』の心境は?」

岡島選手「(術後は)ずっと痛みとの戦いでした。今はリハビリが終わって復帰しましたけど、やらなきゃいけないことも沢山あるのでホント毎日が勉強ですね」

河内「改めて原点であるキャッチャーとして勝負する中で感じていることは?」

岡島選手「自分の中でも大きな決断だったと思います。難しいことも多いですが、後悔しないように、今まで以上にチームの力になりたいと思っています」

 まさに野村克也氏の言葉をお借りするならば「覚悟に勝る決断なし」だ。野球人として腹をくくり、後悔なきよう今までやってきたポジションのキャッチャーで勝負する決断をしたのだ。

河内「現在の1軍の戦いはどう見えていますか?」

岡島選手「今、上位にいく争いをしている中で、みんな相当プレッシャーもかかっていると思うし、そこのプレッシャーの中で自分もプレーしたいので、ちょっとでも早くできることをやっていきます」

河内「悔しい思いも強いのでは?」

岡島選手「もちろん悔しいですよ。でも手術したことは変わりないですし、振り返っても仕方ないので1軍に上がるために常に前を向いてやるだけです!」

 いつだって口を開けばポジティブな言葉が返ってくるのだ。

好きなおにぎりの具は朝は「梅」、夜は「シーチキン」の岡島選手 ©RakutenEagles