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“CSからの日本一”への本音

 去年、ワシがヘッドコーチをやらせてもろうたホークスはパ・リーグ2位よ。そこから日本一。リーグ優勝はしとらんけど、ほんまにファンに人にも関係者にも喜んでもろうて、称賛もしてもろうた。そう考えれば、リーグ優勝もあるけど、最低でもCSに出場して日本シリーズいうこともあるんよね。大瀬良。ジョンソン、野村、九里、床田。こうやって先発投手が5枚スラスラ出てくるチームもあんまりないよ。そういう意味では、まだまだ悲観することはないよね。ただ、セ・リーグは3強じゃと思うたら、タイガースが連勝でCS争いに加わってきた。タイガースは侮れないいうことは付け加えないけんね。

 で、CSからの日本一じゃけど、現場の当事者には違った感覚もあるんよ。周囲は、ホークス日本一と賞賛してくれるけど、現場のワシらからしたら、優勝はライオンズなんよ。現場はあくまでも、ライオンズ優勝をリスペクトしとる。ワシらは、CSからもう一度チャンスをもろうて、日本一になった。だから、ホークスのスタッフも選手も、ライオンズをリスペクトしとる。ホークスの選手は、優勝チームはライオンズだと心から思うとる。これが、スポーツマンシップよ。日本一で喜んでもろうたけど、リーグ優勝いうのは、強く頭にあるよね。

 何が言いたいかって。前のシーズンはホークスが日本一じゃったけど、3連覇のカープもパ・リーグ優勝もライオンズも胸を張れいうことよ。シーズンも終わりに近づいてきたけど、ファンの人にはCSという制度も含めて、プロ野球を存分に楽しんで欲しいね。何が起こるかわからんし、あらゆることが起こりうる。とにかく、残り試合、全ての試合が大事。マジックは出たかもしれんけど、リスペクトの気持ちがあれば、野球は最後まで面白い。そういうことよ。甲子園のマウンド立たせてもろうて、そんな新鮮な気持ちになったいうことよ。

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構成/編集部

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