— Yojiro Noda (@YojiNoda1) July 7, 2019
「終わったー!!完成です!」(新海)
「愛。」(野田)
「天気の子」の劇伴は映画音楽の理想のかたち
ツイッターからも2人の信頼関係がみて取れるが、映画のために2人がやり取りしたメールの数は350通にも及んだ。「この1年半はおそらく、そんじょそこらのカップルより頻繁にやり取りをした」(野田)という。
特に、新海監督が悩んだのがラストシーンだった。主人公の2人が何をするのか。そして、音楽をどのように入れるのか。新海監督がビデオコンテ(動く絵コンテ)をRADWIMPSに投げかけ、RADWIMPSが音楽を監督に渡す。それをまるでピンポンラリーのように繰り返したという。ここまでの関わり方は、『君の名は。』ではしていなかった。
新海監督は言う。
「『天気の子』の劇伴は、映画音楽の一つの理想のかたちになる気がしています」
新海監督と、RADWIMPSの才能と真摯さがぶつかりあって初めて、『天気の子』は完成したのだ。
新海誠監督とRADWIMPSの、映画完成にいたるまでの妥協ないやりとりの詳細や、野田さんが音楽監督としてついに「怒りのメール」を送った日、RADWIMPSがバンド活動を続けながら劇伴を作っていた頃の苦労、そしてラストシーンを作り上げるまでの物語は、「文藝春秋」8月10日発売号(9月号)「『天気の子』ラストシーンで起きた奇跡」に掲載されている。
写真=文藝春秋/深野未季
【文藝春秋 目次】芥川賞発表 受賞作全文掲載 今村夏子「むらさきのスカートの女」/<特別対談>菅義偉×小泉進次郎/<総力特集>日韓宿命の激突
2019年9月号
2019年8月10日 発売
特別定価1000円(税込)