映画『羊と鋼の森』で初めて「姉妹役」に挑んだ上白石萌音・萌歌姉妹。インタビュー後編のテーマは、ふだんのふたり、ライバル意識、鹿児島にいる両親とのやりとり……。(全2回の2回目/前編より続く)

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――作品の中では姉の和音さんは「繊細」で、一方妹の由仁さんは「奔放」という役どころでしたが、実際のおふたりもそれに近いですか?

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萌音(もね) ベースは……合ってるかなぁ。

萌歌(もか) 確かに。

萌音 でも……私は和音よりしゃべるし。

萌歌 奔放ですよ!

萌音 萌歌もめちゃくちゃ繊細だし(笑)。

萌歌 私は逆でもありえるのかなって思った。普段の私たち的には。

ひょっこりする姉の萌音(下)と妹の萌歌

「ふたりになって初めて上白石に戻る(笑)」(萌音)

――普段は本当の姉妹で、撮影現場では「姉妹」を演じる女優で。そのスイッチはどうやって切り替えていたのか気になります。

萌音 姉妹になるのは……ふたりきりになった時だけかなぁ。人の目があるときは「よし」って、仕事モードになる。だから朝ホテルから出発するときに、ロビーでスタッフさんと待ち合わせてたらそこから切り替えって感じですね。撮影が終わって部屋に帰ってきて、ふたりになって初めて上白石に戻る(笑)。

萌歌 そうだね。

萌音 現場でも、「和音と由仁」と「萌音と萌歌」の間、みたいな感じ。

萌歌 今もそこにいるよね。

萌音 一緒に暮らしているので、家に帰ってくると。

萌歌 ガンガンはじける(笑)。

萌音 すっごいしゃべるか、黙~って音楽聴いてるか、どっちか(笑)。

――おうちで仕事の話はしますか?

萌歌 しますします。お互いそれぞれお仕事があって、会えなかったとき、久々に会うとストックをマシンガントーク。私はカンヌに行ってて、姉も昨日まで地方にいて、同じタイミングで帰ってきたので「聞いて聞いて聞いて~」って(笑)。

萌音 離れてる間もずっと連絡は取ってるんですけど、でも会うとね、ぶわ~~って。