1ページ目から読む
3/3ページ目

「うちの両親、結構辛口なんですよ(笑)」(萌歌)

――おふたりと話しているとすごく素敵なご両親に育てられたんだろうなって思います。

萌歌 ここまで本当に両親に支えられてきたので、やっと少し恩返し出来たという気持ちです。この仕事を始めたとき私はまだ小学生でしたけど、少しは今成長できたのかなって。

萌音 おじいちゃんおばあちゃんも、この映画を観るまでは元気でいなきゃって言ってて。これが生きる力になってるって。だから本当にうれしいです。だからそれだけに家族に感想を聞くのがドキドキするね(笑)。

ADVERTISEMENT

萌歌 うちの両親、結構辛口なんですよ(笑)。

萌音 冷静ですね。一観客として観てくれる。

萌歌 いちばん安心するよね。家族の意見は一番信頼してるんですよ。

萌音 たとえばオーディションだったりとか、すごく緊張するお仕事に行くときでも、いつでも玄関で「楽しんでおいで~」って送り出してくれるんですよ。「がんばって」じゃなくて。

萌歌 今日もそうだったよね。お父さんは必ずハイタッチ。

萌音 そういうどんなときも楽しむ心の大切さは、家族から教えられた気がします。心にずっと残ってます。

――おふたりはずっと変わらないんですね

萌歌 変わらないですね。

萌音 自分たちは鹿児島に住んでたちっちゃい萌音と萌歌で、ずっと変わってないんです。

※インタビュー前編もお楽しみください。

写真 榎本麻美/文藝春秋

ずっと変わってないんです

◆ ◆ ◆

映画『羊と鋼の森』
全国東宝系にて公開中

ピアノ調律師の成長を描き、2016年に第13回本屋大賞を受賞した宮下奈都の小説を映画化。将来の夢もなく生きていた外村(山﨑賢人)は、高校で調律師の板鳥(三浦友和)と出会う。専門学校を出て調律師として働くようになり、先輩の柳(鈴木亮平)やピアニストの高校生姉妹・和音と由仁(上白石萌音・萌歌)とのかかわりによって成長していく。監督は「orange オレンジ」でも山﨑とタッグを組んだ橋本光二郎。

監督:橋本光二郎
脚本:金子ありさ
原作:宮下奈都『羊と鋼の森』(文藝春秋)
出演:山﨑賢人、三浦友和、鈴木亮平、上白石萌音、上白石萌歌ほか