心に刺さった生瀬勝久の言葉
――「仮面ライダージオウ」で演じる常磐ソウゴは、高校生ながら「王様になる」という夢を持った特殊なキャラです。どのような役作りを心掛けたのでしょうか?
「王様」というワードに疑問を持たれる方が多いと思うんですが、僕は誰もが持つ夢のひとつと感じ取ることで理解しました。
だから、ソウゴ自身変わった子ではないと思って演じることを心掛けました。
僕はちょっと人見知りな部分があって、お仕事以外で人と対面して話すことが得意ではないので、ソウゴのコミュニケーション能力の高さにはどこか憧れます。
――劇中、いいコンビネーションをみせる明光院ゲイツ役の押田岳さんは3歳年上ですね。どのように距離感を縮めたのでしょうか? また、最初の現場ということでの緊張はありましたか?
1年間同じ作品を作っていくなかで、お互いに仲間という認識があったと思うので、すぐに仲良くなることができました。
さすがに最初は敬語を使っていましたが、それではいけないんじゃないかと、話し方を変えました。
じつは最初から、緊張感のようなものはなく、どこかワクワクしながら現場を楽しんでいたんです。そこから自分を客観視するようになって、お芝居に関してはどんどん変わったと思います。
――何かを機に飛躍的に変わったとか?
これがきっかけということではありませんが、放送されたものを見て、毎日コツコツ試行錯誤しながら、修正していったことも大きいと思います。
ただ、「第10話」が過ぎたぐらいのときに、生瀬勝久さんが仰った「お芝居は生ものだから、自分たちが家で固めてきたものだけではいけない」という言葉が心に刺さりました。
芝居相手に反応する大切さを知ることで、さらにお芝居の奥深さを知ったような気がします。