「親子そろって、メディアの使い方はピカイチ」
まず東京新聞から抜粋する。「劇場型 踊らされ 『小泉議員、滝川さん結婚』官邸で異例発表」(8月9日)。
「発表する場がなぜ官邸になるのか、説明がつかない。極めて違和感がある」
「自民党の厚生労働部会長なら部会の中で報告すればいいだけで、夫婦そろって首相や官房長官にまでお披露目しにくることなのか。周囲の誰かの助言に乗ったのかもしれないが、官邸を政治的に利用したという点は否めない」
朝日新聞は「劇場型結婚? 首相官邸で『会見』の意図は」(8月9日)
「すべて計算ずくだったのでは」
「劇場型結婚とでも言えるでしょうか。あざといけれど、父の小泉純一郎元首相と親子そろって、メディアの使い方はピカイチだと思いました」
ここでも「劇場型」という言葉が使われていた。
そして注目したのはこれ。
「菅氏『進次郎氏は入閣していい』、ポスト安倍の有資格とも」(読売新聞オンライン、8月8日)
《菅官房長官が10日発売の月刊誌「文芸春秋」の誌上で自民党の小泉進次郎衆院議員と対談し、9月に予定される内閣改造で小泉氏が入閣候補者との考えを示したことがわかった。「ポスト安倍」の有資格者との認識も明らかにした。》
結婚報告で注目された「小泉進次郎」「菅官房長官」の流れのなか、その2人が対談してるというではないか。
対談掲載の「文藝春秋」は8月10日発売。結婚発表は8月7日。一連の流れには「進次郎入閣」を盛り上げる意味があったのか?
これが8月8日に官邸で結婚報告だと翌日の長崎原爆の日の紙面と重なり批判が出るだろう。8月9日発表でも同様。そもそも9日発表だと翌10日の紙面には対談の雑誌広告が出るから足並みがそろいすぎる。だから8月7日。すべてここまで考えたフシがある。