ジャニー喜多川氏の没後、各メディアとも故人の業績を辿るニュースで溢れ返った。そこで注目された点の1つが、喜多川氏がスターの原石を見つけて育て上げる手法だ。氏は多忙ななかでも、とりわけジャニーズJr. の育成に力を入れたといわれている。
一方で快進撃がめざましいお隣・韓国のK-POPも、新人の発掘~トレーニングこそビジネスの要。デビュー前のジャニーズJr. に相当する「練習生」制度も知られているが、その裏側ではさまざまな事件やトラブルが絶えない。
今年7月には、男性練習生6人に対するセクハラ行為が韓国メディアの注目を集めた。加害者とされるのは、所属事務所代表の女性(53)とその妹だ。訴え出た男性は昨年9月、東京の寿司店で同僚の練習生とともに下半身をまさぐられるなどの被害にあったという。被害男性のなかには、未成年者もいたとされている。ソウル江南警察署は7月24日、この代表と妹を性暴力特別法違反容疑で検察に送致したと発表。ただし事務所側は訴えを否定しており、真っ向から争う模様だ。
昨年12月には、当時17歳の女性練習生に性的暴行を働いた事務所代表の実刑判決が確定している。K-POP業界ではリスク管理としてセクハラ防止に努めているというが、報道で社名も出ない小さな芸能事務所までは徹底できていないらしい。
練習生といえばまた、援交の誘いが多いことも根深い問題の1つだ。練習生はアイドル並みのルックスを持ちながら、収入が乏しくカネに困っていることが多い。そこにつけ込んで援交を持ちかけられるのが、日常茶飯事なのだ。さらに弱小の芸能事務所には、マージンを取って援交を斡旋するブローカーまがいのところもあるという。