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生まれて初めて買ったレコードは「また逢う日まで」

―― どんな歌手がお好きだったんですか。

IKKO 生まれて初めて買ったレコードは、尾崎紀世彦さんの「また逢う日まで」。ちあきなおみさんも好きだった。「喝采」とかね。いしだあゆみさんの「ブルー・ライト・ヨコハマ」、黛ジュンさんの「天使の誘惑」。もう毎日たくさん聴いてました。“大人の世界”に憧れてたんです。

 お色気系も好きで辺見マリさんの「経験」、山本リンダさんの「どうにもとまらない」、夏木マリさんの「絹の靴下」……。男性歌手でいうと最初は西城秀樹さんが好きで、「私鉄沿線」の頃になると野口五郎さん。で、いま見ると、やっぱり郷ひろみさんがいいなって(笑)。

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―― ドラマはその後も見ていたんですか。

IKKO ずっと見てました。石立鉄男さんの『雑居時代』、岡崎友紀さんの『おくさまは18歳』、中村雅俊さんの『俺たちの旅』、中山美穂さんがやったちょっとエッチな『毎度おさわがせします』。ああいうテイストも好きだった。あと、『教師びんびん物語』ね!

―― すごい。どんどん出てきますね(笑)。

IKKO あ、これは絶対書いておいて。私が多大な影響を受けたのは橋田(壽賀子)先生が書いた泉ピン子さんの『おんなは一生懸命』。私にすごい勇気をくれた。芸人への夢を追いかける泉ピン子さんの半生がモデルなんだけど、本当に苦労して苦労して報われていく話。橋田先生のドラマは『道』とか『大家族』も好き。そうそう『道』に『スター誕生!』出身の豊田清って歌手が出てたの。私も本名が豊田だから好きでしたね(笑)。