被害を受けた女性は“親韓派の10代ユーチューバー”
同じく三大紙の「東亜日報」(電子版)も、「ネット大炎上 弘益大、日本人女性暴行映像」「“反日の嫌悪犯罪はいけない”と警戒の声」との見出しで報じた。被害を受けた日本人女性が、親韓派の10代ユーチューバーであると伝え、「普段から韓国の食べ物や化粧法など、韓国の文化に関するコンテンツを制作している」と、好意的に伝えた。また、日本でもNHKなどメディアで報じられたことを紹介し、「今回の事件をきっかけに、反日ムードが嫌悪犯罪の形に変質してはならないという警戒の声が高まっている」とした。
男の処罰については、「現在は強制捜査を進める要件に該当しないと判断し、いったん帰宅した」(「ハンギョレ新聞」電子版)というが、「今後出席要求に応じない場合、逮捕令状を発給してもらい調査を進める方針」(同前)だという。警察は暴行罪などでの立件を検討しているというが、事件後も、男に反省の色は見えない。
容姿を馬鹿にされたと開き直りの供述
「事情聴取後、報道陣に囲まれた男は『申し訳なかった』と弁明しましたが、『彼女たちがネットに上げた画像や映像は捏造だ』とも主張していました。その後も男は、韓国のニュース専門テレビYTNの個別取材にも応じていて、日本人女性たちが先に『鏡を見たら?』と容姿を馬鹿にするような悪口を言ってきたんだと開き直っています。もちろん、警察側は『監視カメラの映像でも確認した。彼女たちの画像や映像は捏造ではない』と一刀両断に切り捨てました。韓国国内では早く刑務所送りにしろという声があがっています」(在韓ジャーナリスト)
日本製品の不買運動など、反日的な機運が高まる現在の韓国だが、今回の一件については罪もない観光客の日本人に対しての同情が寄せられているという。
「ネットの意見の中には『日本の右翼が、韓国のイメージダウンを狙って放った刺客ではないか』という陰謀論を主張する人もいましたが、さすがに広がらず、ニュースへの反応はほぼ全てが男への批難。『男を早く刑務所にぶち込んで冷や飯を食わせろ』というニュースサイトに寄せられたコメントには約3000件の賛成意見を集めていました」(同前)
男の犯行には、「反日」無罪も通用しない。
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