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山下会長が理事会を非公開にしたい理由

 山下会長が理事会を非公開にしたい理由をあらためて抜粋する。

・「本音で話し合い、表に出せない情報も共有し、スポーツ界の発展のためにしっかり役割を果たす組織になっていかないといけない」
・山下氏にとって、理事会は報告事項ばかりで運営が形式化していると映っていた。
・「理事会の非公開はJOCが変わるための生命線だ」と譲らなかった。

©JMPA

 いかがだろうか。反対した女性4名と比べてみると対照的な構図が浮かぶ。

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「本音で話し合うためには非公開が必要」という重鎮のおじさんに対し「大事な話もオープンに」という女性4名という図。

 JOCの理事経験者のコメントが載っていた。「おかしいと思ったことは、公開でも非公開でも発言すべきだ。非公開なら話すというのはいかがなものか」。

 理事会の出席者からは「(何を望まれて)竹田さんの後任になったのか分かっていますか。非公開はありえない」という声も上がったという。

竹田恒和前会長はなぜ辞めたのか?

 ここで思い出したいのは竹田恒和前会長はなぜ辞めたのか? だ。そして山下泰裕さんはなぜJOCの新しい会長になったのか?

竹田恒和氏 ©文藝春秋

 思い出した。竹田前会長に東京五輪招致をめぐる贈賄疑惑が浮上したからだ。

 あのときの騒動を朝日の社説は丁寧にほじくり返した。