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「周りの人が喜んでくれることのほうが、僕は好き」

――最近ではWOWOWの「連続ドラマW そして、生きる」に出演(9月27日に映画版が公開)。脚本はNHK連続テレビ小説「ひよっこ」と同じ、岡田惠和さん。ヒロインの瞳子(有村架純)の高校の後輩の久保真二役で、ずっと憧れていたという設定です。

岡山 いろんな側面をみせる機会のある役だったので、チャレンジングなこともできた気がします。岡田惠和さんの脚本は器が大きいといいますか、セリフ一つとっても、喜怒哀楽どの成分をどのくらい注ぐか、選択に幅があります。演じる人によって、その塩梅が変わると全然違うものになる。そこが難しくもあり、面白いです。

――自分の演じ方によって、相手役もまた違う反応になるので、場面が膨らんでいきそうですね。

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岡山 そうですね。基本的にドラマは、1つのシーンを、こちらの人の顔、相手の顔と割って撮るのですが、「そして、生きる」では、監督の月川翔さんが長回しで、まるまる1カットで撮るというのをけっこうやっているんです。だから、その瞬間でしか起こり得ないものが映し出されているかもしれません。

 

――俳優をやっていて、一番嬉しいのはどういうときですか?  

岡山 周りの人、監督さんやスタッフさんが喜んでくれることが一番嬉しいです。ご一緒させていただいた監督が、自分が参加した作品がきっかけで新しい評価をもらうとか、そういう機会に恵まれる瞬間をみると、すごく幸せな気持ちになります。

――自分が賞を獲ることよりも?

岡山 もちろんそれもすごく嬉しいですけど、周りの人が喜んでくれることのほうが、僕は好きかもしれないですね。

 (インタビュー#2は近日公開)

 

写真/鈴木七絵 スタイリスト/岡村春輝 ヘアメイク/山田久美子

衣装:パンツ¥25,500/ラウンダバウト、シャツ、ソックス、シューズ/スタイリスト私物

岡山天音
おかやま・あまね◎1994年生まれ、東京都出身。2009年「中学生日記 シリーズ・転校生(1)少年は天の音を聴く〜」で俳優デビュー。2017年の主演映画『ポエトリーエンジェル』で、高崎映画祭最優秀新進男優賞を受賞。NHK連続テレビ小説「ひよっこ」(17)の漫画家新田啓輔役、「デザイナー渋井直人の休日」(19)の杉浦ヒロシ役で全国的な人気に。最近の主な出演映画に『帝一の國』(17)、『おじいちゃん、死んじゃったって。』『空飛ぶタイヤ』『銃』『テロルンとルンルン』(18)、『きばいやんせ!私』『新聞記者』(19)など。今年は、ドラマ「I”s」(スカパー!)、「ゆうべはお楽しみでしたね」(MBS)、「週休4日でお願いします」(NHK)、「ヴィレヴァン!」(名古屋テレビ)で主演を務めた。10月スタートのドラマ「同期のサクラ」(NTV)に出演。映画『そして、生きる』が9/27に公開、主演映画『踊ってミタ』が来春公開予定。映画『王様になれ!』は9月13日よりシネマート新宿ほかにて、全国順次公開。https://ousamaninare.com

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