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「寂しいときに誰かと会うのが癖にならないように……」――俳優・岡山天音が語る「休日論」

「寂しいときに誰かと会うのが癖にならないように……」――俳優・岡山天音が語る「休日論」

「デザイナー渋井直人の休日」インタビュー#2

2019/09/13
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「寂しいときに誰かと会うのが癖になってしまったら大変」

――寂しくなることはない?

岡山 ありますよ! もちろん、全然ありますけど……寂しいときに誰かと会うのは手っ取り早いし、癒されますけど、それが癖になってしまったら大変だと思っているのかも。やらなければいけないこともたくさんありますし、堪えなければいけない時もあります。人に依存しないように、バランスをとっている気がします。

――「天音」はご本名ですか?

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岡山 はい。意味はとくになく、響きや文字のイメージ、インスピレーションでつけたみたいです。下の名前で呼ばれることが多いので、嬉しいですね。

 

――名前にもあるせいか、「音」に敏感だそうですね。

岡山 ラップがすごく好きで、KOHHさんなど、唯一無二の声を持っている人が好きです。でも、音に限らず、五感は敏感なほうかもしれないです。匂いもすごく好きです。街を歩いていて、匂いによって昔のことをワーっと思い出す瞬間ってあるじゃないですか。

――ありますね! 季節の変わり目にふと風が吹いたときだとか。

岡山 そうです、そうです! 季節の変わり目の匂いは、すごく好きですね。特に春になりかけの匂いは大好きです。入学式など、スペシャルな記憶があるからなんですかね? 桜も好きですし、楽しい気分になります。匂いや空気、日の具合や天気に気持ちが左右されるんです。(春を思い出して、とびきり笑顔になって)春は最高! 外に出て春の匂いを嗅いだ瞬間、テンションがブチ上がります。

「舞台を観に行くときは咳をしないように(笑)」

――近々、休日のご予定は?

岡山 明日は休みです。共演させていただいた方の舞台を観に行きます。

――7月に出演なさった『ビビを見た!』も、想像力を駆使した舞台ですばらしかったです。

岡山 ありがとうございます。舞台に関してはまだ振り返りきれていないです。思ったのは、「舞台を観に行くときは、咳をしないようにしよう」ということ (笑)。初めて気づいたんですが、芝居中ってものすごく神経を研ぎ澄ましているので、舞台の上にいても、お客さんが咳をしているとか、遅れて入ってこられたことなどが想像以上に伝わるんです。だから、明日は咳をしないようにとにかく気をつけます(笑)。

 (インタビュー#1はこちら)

写真/鈴木七絵 スタイリスト/岡村春輝 ヘアメイク/山田久美子

衣装:パンツ¥25,500/ラウンダバウト、シャツ、ソックス、シューズ/スタイリスト私物

岡山天音

おかやま・あまね◎1994年生まれ、東京都出身。2009年「中学生日記 シリーズ・転校生(1)少年は天の音を聴く~」で俳優デビュー。2017年の主演映画『ポエトリーエンジェル』で、高崎映画祭最優秀新進男優賞を受賞。NHK連続テレビ小説「ひよっこ」(17)の漫画家新田啓輔役、「デザイナー渋井直人の休日」(テレビ東京19)の杉浦ヒロシ役で全国的な人気に。最近の出演映画に『帝一の國』『おじいちゃん、死んじゃったって。』(17)、『空飛ぶタイヤ』『銃』『テロルンとルンルン』(18)、『きばいやんせ!私』『新聞記者』(19)など。今年は、ドラマ「週休4日でお願いします」(NHK)、「ヴィレヴァン!」(名古屋テレビ)で主演を務めた。10月スタートのドラマ「同期のサクラ」(NTV)に出演。映画『そして、生きる』は9月27日に公開。主演映画『踊ってミタ』が来春公開予定。

 映画『王様になれ』はシネマート新宿ほかにて公開中。https://ousamaninare.com

続 デザイナー渋井直人の休日

渋谷 直角

文藝春秋

2019年8月7日 発売

「寂しいときに誰かと会うのが癖にならないように……」――俳優・岡山天音が語る「休日論」

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