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会社側が突きつけた一つの条件とは

 しかし、ケイセイ・フーズ側は、全従業員の復帰に、ある条件を提示していた。それは、加藤氏の辞職である。

 加藤氏は自身の処遇と今後の展望について、記者に胸の内を明かした。

「業務の引き継ぎや消費税対応などもあり、まずは従業員の皆さんと一緒に戻り、最低限営業ができる状態に戻したいと考えています。その先のことはわかりませんが、会社の財務状況に問題がないことを確認し、現在取引停止中の取引先の皆さんに再開をお願いしたい。できるだけはやく、営業を正常化させたいです。

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 お客様には大変ご迷惑を掛けました。これは経営側だけでなく、私たち従業員もお詫びしなければなりません。でも、このストライキ中、今まで多忙のために、ろくに話も出来なかった従業員たちが、連日のように会合を開き、研修や準備を続け、スタッフ間の結束が固まった。迷惑をお掛けした分、今まで以上の接客でお客様をお迎えしたいです」

夏仕様のままの売り場(9月16日撮影)。従業員の復帰後、秋の装いに変わる予定だ ©文藝春秋

 佐野SAでは、業務の引き継ぎや納品作業などを順次進め、営業が正常化するのは9月24日になるという。

 本格的な復帰を前に、ある女性従業員が語る。

「お盆から始まったストライキですから、売り場はまだ夏仕様のままなんです。いち早く現場に戻って、秋仕様の売り場に切り替えて、気持ちも新たに、たくさんのお客さんを迎えたいと思っています」

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