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日本人ファンの声援も日本進出の原動力?
イ・ボミをはじめ、キム・ハヌル、最近では「セクシークイーン」の異名を持つアン・シネといったスター選手を次々と日本へ送り込んでくる韓国女子プロゴルフ界。その背景には、日本と異なる韓国スポーツ界のエリート主義も垣間見える。
伝統的に高学歴=エリート志向が強い韓国は、過酷な受験競争でも有名。学力でなくスポーツの成績を争う若者たちも、エリート選抜の競争に晒される構図は変わらない。学歴のため深夜まで子供を高額な予備校に通わせるのと同様に、スポーツの場合も厳しいエリート教育を施そうとするわけだ。
いっぽうで日本進出が盛んな背景には、ファンの反応の違いもあるらしい。日本女子ツアーにたびたび参戦しているユン・チェヨンは、昨年現地メディアで次のように語った。
「日本のファンはホールとホールの間で秩序よく並び、選手の顔を見ながら声援を送ってくれる」
「選手の迷惑にならないよう写真の撮影にも気を遣ってくれて、まるで家族のようだ」
「進出した海外で適応するのに苦労することも多いが、ファンの関心と応援が助けになってくれた」
もっとも当初は、韓国女子プロゴルファーの日本進出を歓迎しない風潮もあったのも事実。だがそんなムードをひっくり返す転機を作ったのが、一所懸命な日本語で明るくファンに接するイ・ボミだ。
日韓関係が悪化するいっぽうの昨今は、韓国で日本製ゴルフ用品のボイコットまで飛び出す始末。海外でスポーツに打ち込む選手の努力やファンの声援まで、そうした雑音に動かされないでほしいものだ。