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2019/10/19

source : 週刊文春デジタル

genre : エンタメ, スポーツ

日本人ファンの声援も日本進出の原動力?

 イ・ボミをはじめ、キム・ハヌル、最近では「セクシークイーン」の異名を持つアン・シネといったスター選手を次々と日本へ送り込んでくる韓国女子プロゴルフ界。その背景には、日本と異なる韓国スポーツ界のエリート主義も垣間見える。

キム・ハヌル選手の愛称は「スマイル・クイーン」 ©共同通信社

 伝統的に高学歴=エリート志向が強い韓国は、過酷な受験競争でも有名。学力でなくスポーツの成績を争う若者たちも、エリート選抜の競争に晒される構図は変わらない。学歴のため深夜まで子供を高額な予備校に通わせるのと同様に、スポーツの場合も厳しいエリート教育を施そうとするわけだ。

「セクシー・クイーン」ことアン・シネ選手 ©共同通信社

 いっぽうで日本進出が盛んな背景には、ファンの反応の違いもあるらしい。日本女子ツアーにたびたび参戦しているユン・チェヨンは、昨年現地メディアで次のように語った。

「日本のファンはホールとホールの間で秩序よく並び、選手の顔を見ながら声援を送ってくれる」

「選手の迷惑にならないよう写真の撮影にも気を遣ってくれて、まるで家族のようだ」

「進出した海外で適応するのに苦労することも多いが、ファンの関心と応援が助けになってくれた」

 もっとも当初は、韓国女子プロゴルファーの日本進出を歓迎しない風潮もあったのも事実。だがそんなムードをひっくり返す転機を作ったのが、一所懸命な日本語で明るくファンに接するイ・ボミだ。

 日韓関係が悪化するいっぽうの昨今は、韓国で日本製ゴルフ用品のボイコットまで飛び出す始末。海外でスポーツに打ち込む選手の努力やファンの声援まで、そうした雑音に動かされないでほしいものだ。

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