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35歳で大腸がん 抗がん剤の影響で「生理がなくなるかも」

 腹にグーパンかましてくるやつ。腰にのしかかってくるやつ。眠り薬を仕込んでくるやつ――“生理ちゃん”のタイプは人によって本当に千差万別です。

 私の“生理ちゃん”は慎ましい人でした。悪さをしでかすこともほぼなく、あっさりしたタイプで付き合いやすかったです。……と過去形になっていますが、私は生理ちゃんと先月さようならしました。

 そもそも昨年35歳で大腸がんが発覚した自分は、先日までしていた抗がん剤の影響で「生理がなくなるかも」と言われていました。

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 がんになっただけでもショックなのに、生理までなくなるんかい!

©吉本興業 ©小山健/KADOKAWA

 弱り目に祟り目とはこのことでかなり動揺しましたが、それはつまり、「妊娠できなくなるかもしれない」ことと同義だったからにほかなりません。

 焦って受精卵を凍結し、生理との永遠の別れを覚悟して抗がん剤治療を開始……したのですが、私の慎ましい生理ちゃんは治療中も休まず、毎月わたしのもとにやってきました。

 生理になってこんなに嬉しかったのは、後にも先にもこれっきりだと思います

生理ちゃんがやってきた描写として出てくる「腹パン」。実際にそこまでの痛みがある人は、本当に婦人科へ行ってほしい。 ©吉本興業 ©小山健/KADOKAWA