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石川選手が選んだ記念品は?

「今までユニフォーム サーカス(企業向けのユニフォーム製作や、スポーツウェアのチームオーダーも行うビームスのブランド)で作ったものをいくつか見せて、『これ、イケてますね』って彼が選んだのが“サコッシュ”だったんです」(同前)

 サコッシュは窪氏自身もイチオシで「1000本安打の時、こういうのが流行ったっていうのが、思い出になるじゃないですか」。

サコッシュはピンクとホワイトの2色

 窪氏と石川選手の関係。始まりを紐解けば「全ては大西(宏明)選手から」と窪氏。大西選手は近鉄、オリックス、ベイスターズ、ソフトバンクと渡り歩き、現在は焼肉店を経営しながら関西独立リーグ『堺シュライクス』の監督も務める異色の外野手。

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「僕は生まれも育ちも横浜・野毛で、根っからのベイスターズファンなんです。地元の知り合いがたまたま紹介してくれた大西選手が、僕を色々な選手と引き合わせてくれて、その中に石川選手がいました」(同前)

 2人はすぐに意気投合し、今回の記念品製作のすべてを任せるまでの信頼関係を築く。窪氏に今一度石川選手の印象を聞いてみると、「見た目でチャラいと思われがちですけど、本当は照れ屋で、真面目で、隠れてめっちゃ努力するタイプ。常に周りの人に気を配り、会社に来た時もすごく礼儀正しくてみんなに挨拶して回っていました」(同前)。

サコッシュには「TAKEHIRO ISHIKAWA #7 ONE THOUSAND HITS」の文字が

 今回、石川選手からのリクエストも「かっこいいの作ってください」の一言のみという潔さ。

「石川選手と出会った頃は、いつでも行けたハマスタが、今は本当に人気になって、チケットも取りづらくなって……感慨深いですよね。ハマスタで選手やスタッフが、あのサコッシュを使っていると思うだけで嬉しくなりますよ」(同前)

 “走攻守”揃った石川選手が記念品にサコッシュ(走攻守)を選んだのは必然かもしれない。

1000本安打をコージーコーナーのケーキで祝福される石川選手

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週刊文春

文藝春秋

2019年10月29日 発売